黒門茶屋

 筑前の小京都秋月は、静かな城下町。点在する町屋・武家屋敷が、白壁・格子戸の美しさを見せる。
 その中に、かつて武士たちの登城道、杉の馬場が、一直線に伸ぶ。今は、桜並木である。
 黒門茶屋は、その中程にひっそり佇んでいます。周辺には、秋月郷土館・郷土美術館が軒を並べ、奥まったところに、城祉・黒門・長屋門(県指定文化財)があり、歴史散策の中心になっている。
 桜花咲き乱れる春―葉桜の初夏―桜紅葉。人々は四季をめで繰り出す。さらさらと心洗う水音、溝辺の草花が家並に調和して、時の流れを止める。
 そんな錯覚になるのも秋月の歴史の深さだ。

 そんな風情の中、黒門茶屋は悠久の昔への案内役を変わることなく守りつづけている。

<一言>
      葛餅がとてもおいしい。