南西フランスⅢ)







  コロンジュ・ラ・ルージュ



“フランスの最も美しい村” のプロジェクト発祥の地

これは人口が2,000人を越えない事、二つ以上の遺産・遺跡があり、土地利用計画で保護のための政策が行われている等…
厳しい選考基準をクリアした村に与えられる称号である
これは質の良い遺産を多く持つ、田舎の小さな村の観光を促進する事を目的としたものだそうです
1982年発足、現在指定されているのは152の村との説明でした




当時豊かな村は壁に漆喰を塗っていたそうですが、貧しいこの村では赤い砂岩が剥きだし状態のままであったと
ある時村のドクターが、貧しさの象徴でもあるこの赤い壁を逆手にとって “赤い村” を観光の目玉にしようと考え
“コロンジュ” という名前に “ルージュ” を付け、世界にアピールしたのが始まりだそうです

人口460人
落ち着いた感じのとても美しい街




アチコチで見かけた丸いドーム
ここは元は貴族が住んでいた館とか…




所々に漆喰が塗られた部分が残っています

赤い建物がとても印象的
昔はともあれ、今では華やかでおしゃれにさえ見えるのだから不思議と言えば不思議…?
















ラスコー



郊外でランチ♪


ラスコーの洞窟


1940年、犬を探しに来た少年達が偶然発見
17,000年も前にクロマニヨン人によって洞窟の壁に描かれた動物画がきれいに残っていたそうです

その後多くの観光客が訪れた事により損傷が激しく、保存のため洞窟は閉鎖された
現在は200m程離れた所にラスコーⅡが再現されている
岩の窪みまでも本物と寸分変わらないそうです


薄暗い洞窟内をガイドの説明を聞きながら進みます
洞窟は予想していたより長く、天井・壁を埋め尽くすほどの動物画が…

洞窟は撮影禁止
この絵葉書のような動物画が壁~天井いっぱいに描かれている様は圧巻、感動します♪




ラスコーⅡの出口


入口はあまりにも近代的…



街で見かけた石畳上のモザイク

らしくていいな♪















サルラ



ペリゴール地方南部の中心地であり、フォアグラやトリュフの名産地として知られる
1960年代にアンドレ・マルローが出した画期的な旧市街保護法により、サルラの街並みは美しく保たれている
毎週土曜に開かれる朝市は観光客にも人気がある

サン・セルナンド大聖堂



パイプオルガン
夕方の散歩で…


椅子に座っていたら突然始まった演奏
あまりの迫力にしばし茫然…


思いがけないプレゼントでした♪

翌日の朝


この日はガイドさんの説明を聞きながらの見学

椅子にお花を飾り付けている人が…
午後に結婚式があったようです








旧市街の中心地・リベルタ広場


金曜日は若者のパフォーマンス…




土曜



大賑わいの朝市


フォアグラ・トリュフ・クルミ・ワイン・果物etc...
売ってるものが何ともオシャレ♪





街の素敵なレストラン



ランチタイムを前に準備中…




17,001人目の市民?

リベルタ広場を眺めるMr.Badando の像
ガチョウ広場















ラ・ロック・ガジャック



ドルドーニュ川に沿った岩場に張り付くように家が建ち並んでいます
昔運搬船として使われていたギャバールと呼ばれるこの地方独特の船でリバークルーズを…
川からの街並み観光です

ここもまた “フランスの最も美しい村” のひとつ
下船後は 村の散策を…


ドルドーニュ川


ドルドーニュという言葉
ケルト語で “流れが速い” の意味だそうです












ベナック・エ・カズナック



二つの街が一緒になっているという人口500人程の村、やはり “フランスの最も美しい村” のひとつである

ベナック城

リュック・ベッソン監督の映画 “ジャンヌ・ダルク” の撮影地となった場所とか
映画は見たけど記憶には…




ドルドーニュ河畔へ、 歩きにくい石畳の道を下ります…



道路沿いの小さな家の壁

落書きだと思っていたら…

ミシュランのタイヤマークの考案者の家との説明
「ヘェ~ッ!」 の声があがりました






旅行時は “雨が降らなく良かった!” と喜んだものでした
でもこうして見直してみるとやはり “青空だったらきれいだったろうな!” 

青空だとお姫様や騎士が飛び出して来そうな場所も、薄暗いとドラキュラでも出て来そう…♪













サンテ・ミリオン



中世の城壁の中の丘の上にこじんまりとした村が残る、ワインで名高い街

街を囲むブドウ畑の情景の美しさが世界遺産に登録されている赤ワインの産地である

街に近づくと、見渡す限りのブドウ畑…



サンテ・ミリオンの中心である広場に面したレストランで先ずはランチ

モノリス教会広場で



レストランの前でカメラを向けると…
近くでタバコをすっていた若者が
突然立ち上がって移動したと思ったら液晶画面の中に…
ニコッと笑ってハイ・ポーズ!

私のためのせっかくのポーズ
微笑を返してシャッターを押したのでした♪


モノリス教会


      




ガイドツアーのみ入場出来る教会地下の洞窟へ…
聖エミリオンが暮らしたという庵やカタコンベ
そして厚い石灰岩層の内部に掘られた地下教会

奥行き38m・幅20m・高さ11mという巨大な聖堂…
今迄に目にした教会とは異質の簡素な空間でした


上の鐘楼を支えているという石柱の太さと言ったら…
当たり前…ですね(*^_^*)
洞窟内は全て撮影禁止
全員がガイドの説明を熱心に聞いていましたっけ!



フリータイムは展望台へ

鐘楼の狭い螺旋階段を駆け上がり、眼下に広がる街・ブドウ畑の眺望を楽しみました


教会の写真を撮ったモノリス教会広場



鐘楼





シャトー・フラン・メイヌを見学


ブドウ畑の広さは7ha…と聞いてもピンとこない?

小さな木にも既に実が…


まだ50cm程度…

先ずはステンレスや樫の木の樽で3ヶ月発酵させる


次に小さ目の樽に移し替えて半年ほど発酵・熟成させ、その後再び貯蔵庫で12ヶ月熟成させるという


石切り場だった地下を利用した貯蔵庫


アチコチに並べ置かれたワイン樽


この後はワインの試飲

飲めない私には味はわからないので、お仲間の様子を見ながら買おうかな…と
ところが昼&夜飲んでいたワイン通のお仲間達曰く
“好みの味じゃないから買わない!” と誰ひとり購入せず…

説明してくれた人に、心の中で“お気の毒さま~!”















ボルドー



ガロンヌ川沿いに開けたアキテーヌ地方最大の都市であり、世界的に名高いボルドーワインの中心地として知られる
18世紀の建築物を中心にした調和のとれた美しい町並みが評価され、ユネスコの世界遺産にも指定されている


ピエール橋を渡ると旧市街…
ガロンヌ川に架かるピエール橋
17のアーチが美しい
旧市街への入口
ブルゴーニュ門


夕刻・ホテルへ向かう車窓より



川沿いの公園はまるで海水浴のよう
大劇場
翌日訪ねた大劇場
催し物の準備とやらで残念ながら見学ならず…




旅行最終日となるボルドー、晴れて欲しいの願いもむなしく雨・曇り・晴れ・そして又曇ってきたと思ったら雨…
夕方6時までのフリータイムは傘を手放せない、あいにくのお天気となってしまいました



前日は賑わっていた公園も人影はまばら…

旧い建物の間を走るトラム
環境に優しいとは言え、不釣合いの感が…





サン・タンドレ大聖堂


中に入ろうと扉の前に行くと、前で工事をしていたムッシュが “中には入れないよ”
諦めて去りましたが、ツアーのお仲間は3時頃に入ったと…
工事じゃなくてミサの時間だったのか…
悔しい出来事でした

上りたかった鐘楼もこの日は残念ながらお休み…
上ったところでこのお天気じゃ何も見えなかった?

世界遺産の巡礼モニュメントに指定されているゴシック建築の大聖堂も、大雨の中で傘越しに眺めただけに終わったのでした





カンコンス広場


12万平方メートルもある大広場で、フランス革命の際に重要な役割を果 たしたジロンド党の記念碑がある


処刑場跡に建てられたモニュメント
公園中ほどに建つボルドー出身のモンテスキューの像





ブルス広場





サン・ミシェル聖堂



入口とタンパン 雨で薄暗いところにガイド説明もなく…??
早々に飛び出してしまいました
教会前に立つ鐘楼




朝から降り続いた雨で観光気分も消沈、このあとはガロンヌ河畔のレストランでランチを!
晴れ間が出てきたこともあって外のテーブル席に座り、フランス人のように…♪

おしゃべりしながら2時間余のランチタイム、この日はこれが一番楽しかったかも…(o^-^o)



装飾博物館



又もや降り出した雨

暗い風景も見飽き
貴族が使用していた豪華な調度品でも見に行きましょう…と


チケットを買おうと受付に行くと入場料無料と、もうこれだけで嬉しくなってしまいました♪



この日も昼過ぎから花粉症状がひどくなり、博物館でもマスクをかけて入場
一緒に行ったお友達と待ち合わせの場所と時間を決め、各自のペースで見学する事にしてゆっくり回っていた私
ふと気が付くと、監視員らしき男性が私が移動する度に前に現れたり後ろに回ったり…
“これって私が怪しい人物に見られてる?”

2階へ上がるとと今度は男性が二人…
もう可笑しくてひとりで笑ってしまいました(*^_^*)

アレルギーでくしゃみ&鼻水…と説明、どうぞ見て下さいとばかりマスクを外すとたちまち連続のくしゃみ…
ようやく事態が飲み込めたようで、笑いながら去って行ったのでした♪




夕方6時にホテルに集合

風邪・腹痛・頭痛etc...いつもの如く全てクリアーしたのに、想定外の花粉症で日本での生活以上に苦しい日が続いた13日間の旅行もいよいよ終わり…
予想もしなかったマロニエ&ポプラの花粉に、3日目のビアリッツ以降ほぼ全工程を、苦しめられる結果となってしまいました
出国前から騒がれ始めた新型インフルエンザの予防にと持参したマスクを花粉症で使用するとは…

それでも旅行中は美しい風景と 美味しい食事を堪能していたはずなのに、帰国後も続いた鬱陶しい花粉症状にすっかり旅行の印象が薄れてしまいました


1ヶ月以上も経ってようやく写真整理を開始
今になって写真を見ながら当時の想い出を辿っています
花粉症の薬を持参していればもっと快適な旅行になっただろうに…の思い と共に…♪








最後に・・・





今回は方々の街で見つけた~~♪



代表的な風物や地名が描かれ、場所を取らないので集めています♪