南西フランスⅡ)





アルビ





タルン川の畔、赤レンガの家並みが続く旅情溢れる美しい街である

画家ロートレックの生誕地としても知られる



昼食をとったレストランの前で



ここがロートレック通り
突き当たり右側がロートレックの生家でした
ここは残念ながら公開されていない
外観は間口もそう広くもなく、“これが裕福だったというロートレックの邸宅跡?”というのが感想…
でも入った事があると言うガイドさんによると、邸内はとても素晴らしい…そうです♪








ロートレック美術館


子供の頃の絵から油絵、ポスターetc...
36年の生涯で描いた作品の6割が収蔵されていると言います


美術館の扉


扉の図案は彼のサイン♪





絵葉書でよく見かける、タルン川の素晴らしい景色が目の前に広がる庭園
趣のあるヴィユー橋のビューポイント…でしょうか♪


サント・セシル大聖堂



1282年に竣工し、200年の歳月をかけて完成したというレンガづくりの大聖堂
長さ113m・幅35m・高さ40mもある巨大な造りの教会はまるで城砦のイメージであるが、これは教皇の威厳を見せつけたかったからだと…

内陣障壁はパステル染料の青を使って描かれ、天井画は完成以来一度も修復されていないと言います

インパクトのある鮮やかな青がとても印象的でした















コルド・シュル・シェル




海抜291mの小さな丘に築かれた街は、幾重にも城壁で囲まれた中世の城郭都市
遠くからの眺めが地平線のかなたに浮いているように見えることから “天空のコルド” と呼ばれる由来であるとか

アニメ “天空の城・ラピュタ” はこの街をモデルにしたと聞きました
下車した写真スポットはチョッと遠い…
バスの停車スペースを考えるとここになるのでしょう!

坂を上る往路はプチ・トラン
復路は散策を楽しみながら…
城塞の面影が…
すれ違う人もなく、美しい街並みをのんびり散策しながら下って行きます



美しい景色に引かれ移り住んだ芸術家も多く、アトリエが数多く点在する




鮮やかな花がレンガ&石に良く似合う…















カオール



ロット川に三方を囲まれた、“ヴァン・ノアール(黒ワイン)”と呼ばれる赤ワインで有名な街

ヴァラントレ橋




商人たちの寄進によって14世紀に築かれたと言います
ここもサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路


ちょうどやって来た遊覧船、乗ってみたかったけど…





サン・エティエンヌ大聖堂






回廊にて




回廊から見た二つのドーム















サン・シル・ラポピー



美しい響きを持つ名前は、領主だったラポピー子爵に由来するそうです
ロット川の切立った崖の上に張り付くように建っている街並みは、まるでお伽話の世界のよう…



フランスの最も美しい村” のひとつ
その中でも特に人気の高い、人口200人ほどの小さな村である


この日はお天気も良くて、美しい村を堪能できました

教会の脇を抜けて小高い丘の展望台へ


屋根までも美しい…♪


緩やかな坂に沿って13~16世紀に建てられた石造りの建物が続き、まるで中世の時代に迷い込んだようなような気になります




村の出口付近で…















フォアグラ加工場にて


ガチョウのクチバシを摑んで開け
金属の蛇口のようなものを突っ込んで無理やり大量のエサを詰め込む
そうして肝臓を肥大させてフォアグラを…


何ともかわいそうな光景でした







ロカマドゥール



ドルドーニュ川の支流であるアルズー渓谷の切り立つ絶壁に建造された街

聖アマドゥールが隠遁生活をしたのが村の始まりで、1166年に彼の遺体が発見されたことから巡礼者がやって来るようになったと…
小さなエリアに中世がぎゅっと詰まったような可愛らしい村です







建物の段差は160m・・・
ロカマドゥールと言えばこの風景?
ホテルからも数分の距離、ここで2泊したので朝夕の散歩を入れると何度見たかしら…




城塞


ビューポイントからお城へ
そしてお城の脇から坂を下って聖域へ…


坂道の折り曲がる部分に建つ十字架
中にはキリストが十字架を背負ってゴルゴダの丘へ行くシーンが描かれている





聖域の門



この門の左側にユネスコ世界遺産のプレートがある
サンティアゴ・デ・コンポステーラへの重要な巡礼路である



中心広場

この広場を囲むように聖堂と礼拝堂が建てられています





サン・ソヴール教会



この聖母子像はコピーとの説明でした
でもどこだったかの記憶はない…



ノートルダム礼拝堂


12世紀のものだという木像の“黒い聖母マリア像”、薄暗い中で一段と目を引きます



サン・ミッシェル礼拝堂


ガイドさん曰く “ここに入れるなんてとてもラッキーですよ”
普段はこの礼拝堂には入場できないとか、ちょっとした偶然で入れました♪

12世紀のもというフレスコ画がきれいに残っています





巡礼者の階段を下りて街へ…


覘くのが楽しいショップがこの門まで続きます♪















コンク



山深いところに佇むコンクは、中世の空気がそのまま封じ込められたような可愛らしい村
152ある “フランスの最も美しい村” の上位を占める女性に人気の村である

村の全景が見えるスポットで



集落の中心にあるサント・フォア教会

サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路にあり、聖女フォアをまつる聖堂を目指して多くの巡礼者が訪れる




教会がミサの時間帯と言うことで、先に宝物殿の見学へ

ここで国営TV局の取材に遭遇というハプニング!
私達への了解をもとって撮影が始まりました


フランスにおける外国人ガイド…というのがテーマで、資格を持たないガイドが自国のツアーガイドをするという問題提起の取材だったらしい
ところが私達のガイド近藤さんは日本人でただ一人というフランス政府の公認ガイド、ライセンスを見せられたTV局の思惑は外れた…??
フランスの既婚女性は働くのが当然なのだとか、フランス人男性と結婚してからトゥールーズ大学で資格を取ったと聞きました

質問内容が少し変わったようでしたが、てきぱき答える姿は堂々としていて感心するばかりでした
宝物殿


中は撮影禁止

強いライトを当てられ、撮影されたのは私達でした♪

カメラマンです


夏に放送されるとか…、見られないのが残念!!








サント・フォア教会



ちょうどミサが終わり神父さまの姿が…

タンパン

この教会の正面タンパンにはキリストを中央に左が天国・右が地獄、「最後の審判」の風景が刻まれている
ここには124人の人物が緻密に描かれ、最も美しいタンパンでもあるようです

幾つもの物語が組み込まれていて、ひとつひとつの人物背景の説明が楽しかった♪






美しい村を散策…


思わず入ってみたくなる…
カフェ&おみやげを売っているお店です


四つ星ホテル “サント・フォア”


旅行客が唯一泊まれるというのがこのホテル
故になかなか予約が取れないようです


一般の観光客は何時間かの滞在を楽しむしかないようです♪
巡礼者は教会の敷地内に立つ巡礼宿で9ユーロで宿泊できるそうですが…





村役場















カレナック




ここもまた“フランスの最も美しい村”のひとつ
10世紀頃からの建物が大切に修復を重ねながら使われ続けており、まるで時を遡り中世に迷い込んだかのような錯覚を覚えます

切手を買いに入った郵便局ではいろいろな記念切手を見せてくれました
ガイドさん曰く “都会と違って田舎だからノンビリしてて親切ですね”




城壁に囲まれたサン・ピエール教会


ここでも先ずはタンパンの説明
このタンパンの周りには動物の彫刻がなされ、これは リムーザン様式と呼ばれるものだそうです