ソウル(韓国)




2度目の韓国、前回行ったのはもう10年も前の事でしょうか
近くて時間がかからないから少ない日数で行ける…の条件だけで選んだものでした


その後放映された “冬のソナタ” に始まる韓国ドラマの数々
今は私もそうしたドラマを見続けるひとり…
以前とは違った親近感を持って、数々のドラマの舞台である首都ソウルへの旅を計画
国内旅行と同じ気軽さで行ける距離、やはりこれは魅力です♪


羽田空港から直行便が飛ぶようになってかなりの増便
平日の往復だからとのんきに構えてひと月前に申し込みに…
ところが飛行機の残席が4席&ホテルは3室とかでぎりぎりセーフ!
人気の高さにただただ驚くばかりでした




成田発9:00

飛行時間は2時間半、お昼前にはソウルに到着です♪

午後はガイドさんに連れられて、免税店巡り?
 “これもまあ旅行の楽しみの一端”と割り切れば楽しい… (*^_^*)





ロッテホテル


エスカレーターへの道標?
韓流スターの特大パネルがお迎えです



9~10階が免税店

フロアーは大きな袋を提げた日本人女性で溢れていました






仁寺洞を散策


絹製品・漢紙・螺鈿製品にお茶&書道具etc...
様々な工芸品の店を見るのが楽しい…




新羅ホテル 



王宮風のライトアップされているのが迎賓館
結婚式等にも使われているそうです


この左側にも免税店
まだ着いたばかりで買い物には興味なし
この超高級ホテルのほうが興味深かった♪






東大門(興仁之門)

朝鮮時代初期
外敵から都を守るため中心部の周囲に城郭が築かれ、東西南北の4箇所に城の内外を行き来できるよう大きな城郭門が設置された
その際に都の東側に建てられたのがこの興仁之門


外から眺めるだけで通行は出来ない

ファッションビル、斗山タワー(doota)

東大門のランドマーク的存在で、テナントの入店条件が厳しいためセンスの良さは東大門随一とか…
私もチュニックが気に入り購入♪



ドラマの舞台にもなりました♪




この日は旅行社のツアー参加
外での朝食に始まって夜のエステまで、一日バスに乗っての移動です


宗廟




なぜかしっかりと記憶に残っていた標識
歩いて来た方向が違っていたので入場前は気が付かず
出てから探して見付けた時は嬉しかった♪♪

これも記憶あり
前回はこの前でガイドさんの説明を聞きました
ユネスコ世界遺産の標識
もちろんすべてハングルで???

予想外の紅葉、まだ十分に見応えあり♪

整備された広い庭園を抜け、いよいよ歴代の王と王妃の位牌を安置している王室の霊廟・宗廟の正殿へ

祀るべき位牌が増えるにつれ増築を繰り返したそうで、建物の全長は101mにも達していると言います
赤い等間隔の柱の間の一間が神室一間であり正殿は19間ある

前回は建物の巨大さに驚いたもの、でも2度目となると“こんなものだった?” 
101mの長さは相当なものなのに…




赤く鮮やかな列柱もこの曇天では暗く沈んで冴えません
こうして写真で見ると黒壁にしか見えない…(-_-;)



正殿を後にし、追尊された王・王妃を祀っているという永寧殿へ


この宗廟では毎年5月に、朝鮮王朝時代の装束に身を包み祭礼を行っているとか
その儀式次第を含め祭祀料理・祭器・音楽・舞などが保存・継承されている

この祭礼・祭礼楽も又、ユネスコの無形文化遺産として登録されています

永寧殿



韓服に身を包んだガイドさん
流暢な日本語で説明中…

前回来た時はツアー毎の入場だったのが、今年5月の改正により韓国語・英語・日本語の専属ガイドの案内による時間制観覧のみに変更
土曜以外は設定された時間に合わせないと入場も出来なくなっています

集まった100名近い日本人がゾロゾロとガイドの後ろを追いかけたのでした!









京東市場

ソウル市民の胃袋を支えていると言われる巨大市場
通りごとに同業種の専門店が並んでいる

混み合う食材店を抜け、主に漢方の薬を売っているという辺りを散策
馴染みのないものが並ぶ露天が多く、“これが薬になるの?”とつぶやきながら…

小枝や丸太としか思えない薬剤
煎じて飲むのでしょうか?
ここで五味茶を買いました
主人が飲んでます♪





昌徳宮


景福宮の機能を補うのを目的として建てられたが、後は270年もの間王宮として使用されたそうです
自然環境と調和し、宮殿建築と伝統庭園の原形を保っているこの宮殿もユネスコ世界遺産に登録されています

   
大通りに面した敦化門
前回来た時は当時の格好をした兵が立っていたけど…
       美しく彩られた屋根の内側
        華麗…の一言に尽きます
世界遺産の指定碑



進善門





橋の右下は猿、左には亀が…
由来は聞き逃してしまいました(*^_^*)

赤・青・黄・緑・白・黒を用い
屋根の梁や天井に描かれる装飾を “丹青”と言います
仁政門 “丹青”とは本来その建物の格を表すものであるが
草木を原料とした彩色は表面を保護し
仕上がりを美しく見せる機能もあったといいます
仁政門を入ると左右両脇に続く回廊
ここも王の色といわれる彩色が施され実に華やか…

正殿・仁政殿


王の即位の礼や外国の使臣との接見等
国の公式的な行事を行う建物
中央には煌びやかな王座が 仁政殿側から見た仁政門

左右の写真に見える石は品階石
御殿側から“正一品” “従一品” “正二品” “従二品” … と彫ってあり、臣下が地位に従って立つ

ここは臣下の礼など公的行事が行われた場所で、地位の高いものから順に並んだ



テレビから拝借したドラマの1シーン

こんな風に並びます♪




 大造殿

王妃の住まい
内部は西洋風の装飾が施されていました
塀もまた様々な文様で飾られ美しい



楽善斎
一帯
芸術への関心が高かった王が書を読み、書画を鑑賞して過ごせるよう作られたプライベートな空間

ここは宮殿の建物であるが丹青は施されていない









南大門(崇礼)門)




2008年に消失した 国宝第1号指定の城門
現在も修復工事中で完成は2012年の予定

すっぽりと板で覆われた姿は見ただけでは??
目標にして改めて探すまで気付かなかった、近くを通り過ぎていたのに…






南大門市場散策


食品・衣料・雑貨・貴金属・みやげ物店あり…
一日30万人以上が訪れるそうです

地元客と観光客で大賑わい♪






ソウル一の繁華街、明洞





ファッション・コスメetc...
若者の喜びそうなお店がズラ~リ!

遠方正面、ソウルタワーが見えました








ソウルタワー


街中の南山頂上に建ち海抜は479m
展望台はソウル一の高さ

野外展望台で見付けた鍵の束
恋愛成就を願ってのものだとか…
ものすごい数でした


展望台からは360度のパノラマが楽しめる



この日は目いっぱいのスケジュール

夜景鑑賞後には初めての韓国エステ体験です

汗蒸幕と呼ばれる伝統サウナとアカスリ
そしてオイルマーサージにパック&シャンプー

気持ち良かったけど、慣れない事ゆえ恥ずかしかったというのが正直な感想
旅先だから出来たかな
無料というので記念に着たチマ・チョゴリ
パパッと着てパパッと写真
鏡を見る間もなく忙しかった…








部屋の窓から


ビル工事のクレーンの向こうに…
南山の頂上に立つソウルタワー
が見えた♪



景福宮へ

ホテルに面した道路を左へ数分
光化門の前に立つ4代国王・世宗の大きな石像へ辿り着く
来た道を振り返る…

片側6車線もある広々とした道路、
今なお建築中のお洒落な高層ビルの多さ
短期間に目覚しい成長を遂げているのを実感!




光化門

2010年8月に復元されたばかり 光化門の先に見えるのは興禮門 興禮門
宮殿の正門はすべて南を向き、民を教化するという意味を持つ “化” の字が付けられているそうです




光化門を入ると、引き上げる寸前の武官姿の列

入場開始前に何かセレモニーでもあったのか…?
景福宮は朝鮮王朝を建国した太祖が国の基盤を整えるために最初に手がけた宮殿である
最古の歴史を持つと同時に規模も大きく、又非常に格式の高い建築物である

山に囲まれた位置に建つ宮殿は、大都会の中心地にあるとは思えないほど静か
敷地が広大な事もあるのでしょうが、何ともホッとできる素敵な所でした


勤政門




国家儀式が行われた正殿にあたる勤政殿

昌徳宮と同様に品階石が置かれています




王座



天井には王を現すという龍が見える
この宮殿がもっとも活気に溢れた時代というのがハングルを発明した世宗の時だと…
少し前に世宗大王のドラマを見ていた私

同じ場所に立っていると思うと感慨深いものがありました






思政門と奥は思政殿


王が政治を行った場所

世宗が学者と共に意見交換をした場所でもあると…
ドラマの場面を思い出しました♪



康寧殿




王が生活をしていた建物

読書や休憩をとり
時には臣下と会い話をしたものでしょう

王朝ドラマでよく見かける康寧殿・交泰殿…

左の写真もドラマのもの
こうした警備がなされていたのですね


“ここで撮影したんだ!”


興味も持たず訪れた前回とは違ってチョッピリ感激しました♪



交泰殿
王妃の生活の場であったところ
宮殿の周りは四角く城郭を積み、東西南北には門を設け
光化門・勤政殿・思政殿・康寧殿は南北を軸に一直線に並び、付属した建物は左右対称に配置されているそうです

上空からでなくてはその様を見る事は出来ませんが、近年復元された建物群はため息が出るほど美しいものでしょう





慶会楼
48本の花崗岩の石柱が均整を保つ
王が外国の使臣を接待したり
 臣下との大規模な宴会の際に利用した
宮廷の武官や女官が現れそう…


 資善堂

集玉斎
震化門
後方は資善堂
世子と呼ばれる王位継承者と后の住居

雑像(チャップサン)

屋根先端に見られる彫像

“西遊記”の三蔵法師・孫悟空・猪八戒を象るというのが通説とか…
とは言え韓国には河童伝説がなくて沙悟浄の姿はなく、一番後ろは龍だそうです




門を入ると御殿又は家屋
その横には又門が…

広大な敷地はこの繰り返しが続きます
人工池に立つ香遠亭


ここは王室専用の休息場所だったそうです





北村近辺をのんびり散策…




景福宮と昌徳宮に挟まれたエリアで、朝鮮王朝時代からの古風な家並みが保存されている
王朝時代は王族や高級官吏が住まう高級住宅だったそうですが何処も事情は同じ
大邸宅が小規模な宅地に分割されて今日に至っていると…

然しながら2001年から伝統家屋を修復し保存するプロジェクトが進められ
今は古き良き町並みを甦らせている


行き止まり?
恐るおそる進むと次の路地
以外に楽しい新鮮な散歩でした♪

刺繍博物館

人間国宝の刺繍作家の作品・収集品が並ぶ
刺繍博物館の向かいのお店でティータイム
ドアを開けるとこのお宅のおばあちゃまがお出迎え!
道路わきの坂を上ると左に門扉
邸宅をそのまま使っているようです
広いリビングに私達だけ
手入れされた広いお庭を臨む居心地の良い空間
思わずカメラを取り出してしまいました
かりん茶になつめ茶、そしてお餅セット
珍しいお茶もお餅も美味しくて大満足♪



冬のソナタ”で一躍有名になった中央高校
校名を入れようと気にしてたのか、帰宅後見直したら校舎は写っていない…(*^_^*)
門扉まで近付いて空間から撮れば写ったのに!

でも考えてみれば門の前で記念写真を撮る人達が多くて近づけず、撮り終わった人が退いた瞬間かろうじて写した事を思い出した
今もなお冬ソナファンは多いようです♪

右写真の出店は門のすぐ右
日本で人気のある韓流スターの本やポスターが隙間なく並べられていた
“学校の前でいいの?” と驚きつつも笑ってしまいました









一時間ほど遊覧船に乗って漢江下りを楽しみました



予想以上に広い川幅
でもゆったりと流れるさまはとても大都市を流れる川とは思えない…
両岸に並ぶ高層ビルも可愛く見えました


地下鉄


切符代わりのカード


2日間の移動手段として活用

駅のホームと線路の間は全て危険のないガラス張り
そして車内は広くて快適でした
40円程度の保証金を払って購入、一度きりでも複数回でも使用できる
各駅には専用回収機があるので投入すると返金される

使い回しされているので切符のように準備や回収後の整理に無駄がないのに感心
ここでも後発の韓国に抜かれてる…と感じたものでした




南山谷韓屋村



ソウルに散在していた貴族や平民の家屋5棟を移築
復元した伝統家屋の村


漢書の札が貼られた貴族の家屋
ドラマにもよく出てきます

キムチの保存瓶





徳寿宮

当初は王の家族の邸宅として建築されたが19世紀後半に正宮として整備されたもの
1897年には大韓帝国成立公布が行われ、皇居として使われたといいます  


高宗像…であろうと♪ 装飾塀が美しい 高宗の寝殿、崩御した場所でもある



伝統的な建築様式と西洋様式が混合した静観軒



1900年にロシアの建築家を招いて建造された
宴会と休息所の場であった

大韓帝国初代皇帝となった高宗は最後までこの徳寿宮で過ごしたが、崩御後は日本によりあっという間に解体・縮小されたそうです



正殿・中和殿






ここにもやはり王座の上に龍














食事 一例…

ガイドブックで見付けたお店へ出かけました

                             





韓国のホテルは原則朝食なし
1品頼むと幾つもの小皿が並びます
テーブルの上が賑やかになり、何だか得した気分

キムチ、いっぱい食べました!
朝食をとるために出かけたお店で待望の(?)マツタケとアワビ粥を注文

普段はめったにお粥など食べないけれど
柔らかいお粥は朝ごはんには意外とピッタリ、美味しかった!







夕食に出かけた後はクリスマスのために飾られたイルミネーション見物
そしてそれほど遠くないホテルまでは腹ごなしの散歩♪


ホテル ウエスティン・チョースン 







ロッテホテル&免税店近辺のライトアップ風景






ロッテ前の歩道で…
後方を見ている人達を見て同じように振り返ると炎が…
ビル火災?
皆がカメラを向けているのを見て思わず撮ってしまいました(*^_^*)

ホテルへの帰途

可愛いイルミネーションが目に入りカシャッ!









雲峴宮

大韓帝国の初代皇帝となった26代王高宗が王位に就く前に暮らしていた父親の邸
12歳で即位した幼い息子に代わって約10年間執政を行っていた場所でもある


フライト時間まで余裕があったので、最後の訪問地に選んでみました

主人の居間・老安堂



1864年に完成
正面6間・側面3間で構成された韓国の典型的な瓦葺家屋

父・大院君李是応が国政を司った歴史的な場所でもある


ここでは各部屋に人形を配置

どういう部屋であったのか…
ハングル文字が読めなくてもわかるようになっている





空港へ向かう前にお目当てのお店でティータイム♪


和菓子風・ケーキ風と色も形も種類が豊富
あれもこれも食べてみたい…、目移りして選ぶのが大変

菊茶と柿茶、そして餅菓子を5個
とっても美味しかった♪

探し当ててやって来たここは餅博物館
第一のお目当ては博物館だった筈なのに、ゆっくりお茶してたら予定時間オーバー

残念ながらお餅の歴史に触れることなく退散となってしまいました









さよなら



いよいよ帰国…





久々の韓国の印象

ソウルの目覚しい発展を目の前にしての驚きは相当のもの
のんきな観光旅行のはずが大げさな言い方になるが、日本人としての危機感さえも覚えたほど…
その後の北との出来事も含め、ある意味いい刺激となりました


単純な感想は前回も感じた事だけど “食べ物が美味しい”
 韓国ドラマを見るようになった今は言葉や景色により親しみが持てるようになった?


大阪辺りへ行くのと同じ時間で行けるという近さが魅力です
“チョッと美味しいものを食べに…” 
こうして出かけられる平和な時が続くのを願うばかりです