済州島





夏特有の青い空を想像していたのに出発前に見た天気予報はほぼ全日雨マーク
出発前のワクワク感はなく、気が乗らないままに迎えた出発となりました

それでも駅まで傘をささずに済んだのを幸運と思う事にして成田空港へ

2時間余の飛行時間、機内食を食べ終わったと思ったら到着です♪






チェジュ国際空港


目に入る飛行機は全てブルーの大韓航空機
“韓国にやって来た”

当たり前の事ですが…(*^_^*)










トケビ道路



ハングルの右には“神秘道路”の漢字

下には韓国語・英語・中国語・日本語の4ヶ国語の説明が…



道路の左右から撮った写真
どちらも坂の上方から写したように見えませんか?

車が登り坂を上ってくる…
としか見えないのに手前はナント下り坂
200mほどの距離をドライバーはエンジンを止め…

左の観光バスもゆっくり下って来るところなのです
先ずは自分が乗っている車で確認し、その後下車して通過する車を目視
右端の人達も私達と同じ事をやっているのです(*^_^*)





こちらも実験?

ペットボトルを置いてどちらに転がるか…
結果は坂上に見える右手の方へコロコロ


要は目の錯覚
わかってはいますが何度見ても???

神秘という言葉は引っかかるけど、ともかく不思議…
ではありました













済州民族自然史博物館



両サイドに建つのはドルハルバン



ここは済州島形成史や様々な種類の岩石、又済州島に住む人たちの一生や衣食住など生活様式に関する展示がなされている
でも日本の立派な博物館を見慣れた目には迫力もなく物足りなかった…








博物館内は撮影禁止

ここは出口に近い中庭部分
臼のような形に削られた熔岩が目に入り
入場記念の一枚を!





ドルハルバン



済州島の方言で“石のおじいさん”の意

島の象徴であり、街の入り口などに立てられ標識の機能もを果たしてきたが
守護神と呪術的な宗教機能をも兼ね備えたものだそうです

石造の形と表情は様々だが顔は大きい目鼻に閉じた唇
韓国伝統のモジャと呼ばれる帽子を被り、両手をお腹で合わせている

初めて製作されたのが18世紀半ば、現在45基が残っているとか

現在は後世立てられたドルハルバンが島のアチコチで観光客を迎えています

土産物店の店先にも…
右手が上のものと左手が上のドルハルバン
これが一対(?)です










龍頭岩







海岸沿いに流れ出た火山熔岩が
長い年月をかけて海蝕してこの形になったとか
高さは10m・長さ30mという巨大な岩
まさに竜が頭をもたげて海から這い上がろうとしている?



竜の形に見えるところまで階段を下ります











猫山峰・パークサザンランド




高句麗の全盛期を作り上げた英雄・広開土大王の活躍を描いたぺ・ヨンジュン主演の大型時代劇“太王四神記”
このドラマのために200億ウォンを費やして1500年前のお城等を再現、2万坪の敷地を誇る壮大なオープンセット場である

ドラマ終了後はテーマパークとして一般公開、多くの観光客が訪れているそうです
同行の主人もこの作品だけは視聴、ドラマを思い出しながらの楽しい散策となりました

外城門

右側には大きなヨン様のスチール写真が…
園内の見取り図を前に説明中のガイド・パクさん♪

宮殿・太学(役人養成のための学校)から市場・居酒屋etc....
当時の貴族と庶民の生活ぶりを感じることができるオープンセットが前後左右に広がります



後方の写真のようにヨン様が座った場所
このあと主人が座って記念の撮影を♪
パンフレットには“豪華居酒屋”と記載
そういえばお酒を飲むシーンはこんな場所だったな
野外市場として使われていた場所




貴族の住まい付近で…





外城門から大殿へのメインストリート

大殿


階段には竜が掘り込まれ
まるで本物の王宮…


正面から撮りたかった玉座の写真
人を避けて写したら焦点がずれた…


撮りたかった玉座前の床の彫り物
残念な事にこれが写っていないのです(>_<)


天井はとても煌びやか
本物の宮殿で見られる竜ではなく
こちらはドラマの軸となる四神が描かれていました





山の中…という設定のゴムル村


ドラマでは広く見えた村風景
思いの外狭いスペースだったのに驚いた

でも一番記憶に残っていた場所でした








サングムブリ


済州島は熔岩の噴出によってできた火山島
サンングムブリは直径が650m、深さは100mで周囲が2Kmを超えるという噴火口である
山の頂ではなく平地にあり、広々とした草原に大きく穴の空いた噴火口は世界的にも珍しいようです
どんな豪雨にも水溜りができないといい、多種の植物が自生している
多くの熔岩を見ると
ここが噴火口だったというのが納得できる


植物の宝庫と言われる噴火口は一面の緑、この風景からは噴火口と聞いても???
小高い丘の上から谷間を覗き込んでいるといった感じでした


この日は雨が降ったり止んだり…

晴れていれば違う表情が見えるのでしょうか?










城邑民族村

500年という長い歳月の間文明の利器を寄せ付けず、単なる観光地とは違って今も先祖代々の土地を受け継ぎ村人が住み続けています
政府の補助によって保護されていて、済州独特の風物と昔の村本来の姿を保っている

家々は済州独特の茅葺きの屋根
村の成り立ちから名産品の説明まで
この村の主婦という女性が達者な日本語で
お笑い芸人顔負けの話術で笑わせてくれました

炊事棟
親族等の複数世帯での共同使用とか
もちろん現在使用中です
建物の壁面にはいくつもの穴が
“通気が良いから中毒にはなりません…” と (*^_^*)











ソプチコジ



溶岩に覆われた海岸で、波に見え隠れする奇岩と海が美しい岬
あいにくの雨上がり、晴れていればさぞかし…と思いながら海岸線に沿って…


皆が歩く方向へ進んで行くと赤い屋根の教会らしき建物が見えて来る
これがオールインハウス







オール イン ハウス

ドラマ “オールイン” の撮影に使われた修道院と教会のセットが残されていたが、これが2003年に台風で全壊したとか…
その後に今の建物が建設され、“オールインハウス”として公開されているそうです

ドラマの記憶とは違ったような気がしたけどこういう事だったのか…と納得!

中には様々なドラマ資料が展示されています












城山日出峰



海底の熔岩が噴出してできたもので海抜は182m、中央はくぼみ状になっていて約3万坪という草原が広がっている

登山道を上ること約20分あまり… 中央のくぼみだけは見てとれる 頂上の見晴台で




             上から見た岬はこういう形です

あいにくのお天気で眺望はさっぱり…


中央のくぼみを見て多少全体像が想像できた…(*^_^*)


日の出の名所との事、この地形を見れば納得です♪






済州島のシンボル2点 ユネスコ世界自然遺産のプレート
火山らしく熔岩を可愛くアレンジしています
上左写真の3本の丸太もチェジュ独特のものとか、城邑民族村で初めて見てその時説明を受けました

チェジュには無い物が三つあり…と三無の説明があったが、そのひとつが門がない事と…
その代わりの役目を果たしているのがこの3本の棒、入り口に横にして通しています

片側を3本全部外していれば “家に居ますのでどうぞお入り下さい”
1本通してある時は “近所に出ています” 、要するにすぐに戻りますの意
2本の時は “半日出かけています” となり 、遠くまで出かけている事を現す
そして3本の時は“しばらく留守にします” となり、拒否の言葉
三無のひとつが“泥棒”というこの島だからこその風習といえそうです

上の写真だと通行禁止…の意、ドルハルバンの左側からお入り下さいという事になります♪









萬丈窟



噴出した熔岩が海岸線に達する過程で形成された熔岩洞窟で、洞窟の総延長は約8Kmという大規模なもの
ここもユネスコの世界自然遺産に登録されている



熔岩流線

洞窟内部を流れる溶岩の量が減る事で熔岩の高さが変わり
高さの異なる流線が壁面に残されたもの


溶岩漂石



洞窟内を流れる溶岩に天井からが岩石が落ちそれが流されたもの
これは “カメ岩”と名付けられていました

薄暗い洞窟の中で巨大亀が寝そべっている?



見学コースの最奥にある双子溶岩柱
ここには数色に変化する照明がなされ、神秘的&華麗な雰囲気が漂っている…??





世界遺産の認定証 珍しい青いポストはドルハルバンでした♪











三姓穴


文化財史跡に指定されているという三姓穴、太古にこの島を創建した高・良・夫の三神が湧出したと伝えられる場所

チェジュ(済州)の古名“耽羅国発祥の地”の石碑とドルハルバン
ここのドルハルバンは18世紀に立てられ現存する45基の内の1基だそうです





脇に立てられた案内板
三姓始祖が現れたという3つの穴が見える
この穴は雨が降っても決して埋まる事がないとか…
私達が柵の外から見る角度では穴は見えません
見物台でも作ってくれれば良いのに…(*^_^*)

周辺の木が穴の方を向き、まるで三神人にお辞儀をしているようでしょ…と説明するガイドさん
緑は松で赤い花が咲いている木はサルスベリ
枝垂れるようなこういう咲き方をしているのは見た事がない、神がかった話も納得できる…?











東門市場

近くの市場を散策…
珍しい…というより気持ち悪くて素通りした肉屋
なのに主人がバッチリ写真を撮っていました(>_<)

軽くあぶり焼きして切って食べる…
“とても美味しいですよ”
ガイドさんの言葉です









翰林公園



チェジュの未来は観光…と見越した島の議員が不毛の地を買い取り開拓したとか…
電気も水道もない砂と石だらけの地にトラック2000台もの土を運んで土壌改良、椰子の種を蒔いたのが公園の始まり

その後砂の中に埋もれていた熔岩洞窟を発掘、これもリヤカーやシャベルといった原始的な道具しか使用できなかった中で開発を進めたそうです
そして今は緑多い
10万坪という広大な公園となり、国内外からの多くの観光客を集めている

道路奥が椰子樹道


砂地に種を蒔いたのは1971年
40年余りの年月をかけて天に向かってまっすぐ伸びた椰子

壮観です♪





国の指定文化財であり天然記念物にも指定されている天然洞窟

ここは熔岩洞窟と石灰洞窟が複合された二次元的な洞窟…、島内の他の熔岩洞窟にはない石筍や鍾乳石を見ることが出来るとの説明がありました

狭才窟
天然記念物指定の碑




天井のくぼみ 活石

左写真の天井から落ちたのが右の石
天井は染みこんだ石灰水で埋まり徐々に小さくなり、落ちた方の石は反対に石灰水が固まりながら少しずつ大きくなる・・・

この活石に溜っている水は洞窟珊瑚というそうです





双竜窟

洞窟の形態が2匹の竜が抜け出たような形をしている事からこう呼ばれる
先にも書いた二次元洞窟というのは、世界でもこここだけ…だそうです

竜が抜け出る…、何となく納得できました♪




石像の前には朝鮮朝時代の伝説が書かれていた

美しい乙女に化けた狐と少年の姿…です
女人像

前にある石は自然石
母親が赤ん坊を抱いている姿に見てとれます

ここでは光を当て、壁面に写る姿を強調していました





黄金窟


出口に近いところで表示のプレートを見つけましたがこれから先は進入禁止

まだ未発掘のようです





“五百羅漢みたい” という声が聞こえてきました!
様々な形の熔岩石をくっつけて、道行く人を和ませてくれる…?

ミニドルハルバン? こちらはのっぺらぼう!






民族村


こちらは城邑と違って観光用に建てられたもの

ゆっくり見たかったのに、城邑で本物を見たから…とガイド嬢

城邑で滞在時間が長かったのは
お土産に薦めた漢方薬の説明が長かったから…
言い返してみたかった…(*^_^*)





白孔雀等の鳥類園・水石館・盆栽園・亜熱帯植物園…と園内は多種多彩
でもそれほど興味も持てず、少々疲れ気味の体を休めて園内観光はお終いにしました













新羅やロッテホテルがある中文リゾートの海岸で

車中からでも海は碧く美しい…





主人の仕事の都合で旅行をいったんキャンセルし、日程を変更して再度組んだ旅行でした
キャンセル後は既に満室で取れなかったロッテホテル、帰国前に観光(??)

カジノの入り口
旅行中初めて見た青空、遅過ぎる…(>_<)
中庭を突っ切たところには風車
意味は???





傘をささずに済むだけでもラッキーと思い込もうと努力をすれど…、晴れてくれるだけで旅行は数倍にも楽しくなると今更ながら実感

“台風が来てたわけでもなく、8月の旅行で全日雨なんてひどい”
神様に言いたかった♪