京 都





所用で実家へ…


前日に出かけたので午後の半日余裕が出来た事もあって京都で途中下車
多くの塔頭が集まり、国宝・重要文化財が数多く残る臨済宗の大本山・大徳寺へ寄ってみました


勅使門



総門を入るとすぐ右手にある
左右切妻で檜皮葺、重厚な門である


三門


二階部分は千利休によって増築された

金毛閣と称しここに利休居士の像を安置した
この事が秀吉の怒りをかい
千利休自決の原因となったそうです


右側は三門・仏殿・法堂と続く
突き当たり正面は大徳寺本坊

山内図を見ながらお目当ての場所へ…
左写真の道路左側にあった正受院

ここは非公開


地図を見ながら大仙院の入り口を探していたら“非公開文化財特別公開”の看板が目に入った
一瞬迷ったものの吸寄せられるように中に…





本能寺の変で亡くなった織田信長の菩提を弔うため豊臣秀吉が建立した総見院
最初に目に入る鐘楼 手前の白いのが“非公開文化財特別公開”の看板





総見院本堂


約115cmで等身大という
衣冠帯刀姿の信長坐像が安置されていました


特別拝観という事で、通常はない説明がなされる
ある程度の人数が集まるまで本堂で待機、そして建物にまつわる詳しいお話が…

本堂の説明が終わると次は奥にある茶室へ案内され、ここでも丁寧な説明がありました

茶室へ…

境内には趣の異なる三つの茶室がある
お茶室 “龐庵” とつくばい


掘り抜き井戸


中を照らしてくれたので、思わず真っ暗な底をパチリ!

加藤清正が朝鮮征伐の際に持ち帰った石を井筒にしたものだとか
肝心な石を撮り忘れました!


団体行動になってしまい途中でで抜けるわけにも行かず、予定以上の時間をかけての拝観となってしまった
冬の拝観終了時間は早いと聞いていたので少々焦り気味の私
ふだんなら喜ぶべき事も、時間の余裕がないとわかったこの日ばかりは適当に切り上げたかった(-_-;)









高桐院



細川家の菩提寺で、細川忠興により建立された
一瞬 “もう拝観終了?” と思ったくらい、静かな静かな素敵な空間でした

表門へと続く敷石道




写真でもよく目にする一直線の参道
しばらく佇んでいても飽きない…

新緑の頃・紅葉の頃
きっと素晴らしいことでしょう
もちろん人の居ない時…





とても印象的な参道です
振り返ると…

客殿&書院




ここは庭にも降りられ、散策を楽しめました



袈裟型のおりつくばい

加藤清正が朝鮮の王城から持ち帰った礎石だとか
地を掘って入れ込んであるそうです
茶室  松向軒

法名からとったという細川忠興作の茶室
黒紐で十文字に結ばれた石

“立ち入り禁止” の風流なしるしだと…





玉林院

ここもふだんは非公開


迷いはしたものの“特別”の言葉に負け…*^_^*)



最近お茶を始めた私、“蓑庵” “霞床席” という二つのお茶室が見たかったので入場した
茶室の説明だけはじっくり聞いてきました
ここは残念ながら撮影禁止、パンフレットを見ながら思い出しています





ここまでで既に4時少し前
出る時受付の人に既に行った所を告げ、最後になるであろう一箇所はどこがオススメかと聞いてみた
返答は “残念ですね、もう今日は入れないでしょう” 


しかたなく来た道を・・・・


未練がましく(?)入れるところまで…とやって来たのが大友宗麟により建立された瑞峯院
人がいないので門を入り、外観だけでも…と撮影


事前の勉強不足で大失敗に終わったのがこの瑞峯院、一番見たかったお茶室・安勝軒がここだった!








龍源院


出口近くの三門の前に建つ大徳寺塔頭の中で最も古いお寺

ここも諦めの境地で庭先へ入ると、少し先に入った人が玄関から出て来ない…
“もしかしたら入れるの?” と慌てて受付へ回るとなんとセーフ♪
予期せぬ嬉しい出来事でした(^・^)




思いがけず四つの庭園を楽しむことが出来ました

滹沱底



阿・吽の石庭
両端の礎石は、豊臣秀吉が築いた聚楽第に使われていたものだそうです









一枝坦


方丈の前庭

中央右よりの石組みが蓬莱山
右隅の岩が鶴島、左丸い苔山が亀島
白い砂は大海原を表現しているそうです




竜吟庭 


大徳寺では最も古い禅院庭園
ここでは苔が大海を表しているそうです



東滴壺




一適の波紋から大海原の広がりをイメージさせている


わが国最小の石庭だといいます
時間だからと諦めていたのに扉が開いていて拝観できた龍源院

考えてみたら瑞峯院も開いていたのだから入れたはず
他に人がいなかったのでつい引き返してしまったが、どうしてひと声掛けなかったのかが悔やまれた…
原則4時までという事なのでしょうが、閉館時間は塔頭それぞれに設けていたようです








日没までは少し時間があるのでバスに乗って清水へ
 閉門の6時まで散策…♪




中央は京都駅前に建つ京都タワー 6時になるとみやげ物店もほぼ閉店
いつもは人で溢れる清水道も真っ暗で寂しい…




人通りの少なくなった産寧坂を下って八坂方面へ 



八坂神社前のバス停から京都駅まで戻る予定





バスの時間まで四条通りを散歩…


バス停へ向かう時に通り過ぎた一力茶屋

慌ててポケットから取り出したカメラで歩きながらパチリ!
これじゃ何処なのかわからない…??


京都タワー


いつも京都に来ると見上げているタワー


京都には数え切れないくらい来ているのに
展望台には上った事がないのに気付いた…


一瞬迷ったけれど次回の楽しみに…♪♪