イタリアへ … 





ツアーでなく個人旅行はドイツ以来6年ぶり, ガイドブックや地図を見ながら旅の計画を…

こうして決めたのが “ローマとフィレンツェの2都市をゆっくり歩こう”

ローマは19年前に訪れたものの、ツアーの駆け足観光で消化不良となっていた地
フィレンツェはそれを避けるため大事にとっておいた街でした
娘もイタリアへは仕事で来たため自分流にゆっくり見たい…と意見が一致

ローマ&フィレンツェ2都市だけの10日間の旅、時間に関してはとても贅沢な旅行が実現しました♪





往路ドイツ上空での不思議な景色??




白いのは高い山に積もっている雪です♪








あと数分でローマ・フィウチミーノ空港到着のアナウンス、空いていたので窓側席に移動したところ…

何気なく見てた私の目に入った丸い建物
まさかと思いつつようく目を凝らして見ると…
やはりコロッセオ
思わずカメラを取り出したのでした!
となると、テヴェレ川の位置からしてヴァチカンが見えるかも…?
予想通りに間もなくサン・ピエトロ大聖堂のブルーのクーポラが見えて来た
大感激の一瞬♪♪

パソコン上で写真を拡大して地図と並べてみるとチョッとした航空写真
自分で写しただけに建物探しが楽しかった♪


















ローマ (Ⅰ)





フィウチミーノ空港から直通列車で約30分、いよいよローマの中心テルミニ駅に到着です




テルミニ駅




右が降りたばかりの列車
日本と違って車内アナウンスはなし
でもノンストップで到着、心配は不要でした♪

地下への昇降階段
テルミニ駅の南西部入口
ホテル間の往復に毎日通りました

地下鉄や商店街を利用時にはエスカレーターで…

 



ホテル “KENNEDY”

高級ホテルでない限り、何処のホテルもほぼ同じ♪
ホテルはインターネットで写真を見て決定
食事は期待しない(?)朝食のみだし、写真からの印象と差がないのが嬉しい♪







コロッセオ





ホテル発8時、観光第一日目が始まりました
地下鉄コロッセオ駅で降りて地上に出ると目の前に巨大な建物が迫ります

紀元80年頃に完成した、古代ローマ遺跡を代表する巨大な円形闘技場
外周が527mという楕円形で、5万人の観客を収容できたといいます


最初の観光地コロッセオは19年前にも訪れた場所
ところがその日はどうしたわけかお休みだと言われて中に入れず隙間からチラッと覗いただけ…
なのにさも見学したかのように建物バックにツアー写真を撮った曰く付きの場所

今回は時間制限もなく、自由に回れる幸せを感じながら散策したのでした

“ワァ~、すごい!” とシャッターを押したら逆光で真っ黒!
右に移動して何とか撮った写真がコレです(*^_^*)
チケット売り場への通路となっている歩廊を歩く娘
娘は身長170cm、アーチの大きさがわかるでしょうか?




左写真の下方の日陰になっているのが地下部分
猛獣の檻や機械室・排水設備等があり、隣接する剣闘士養成学校に地下道でつながっていたと言います

大きさだけではなく技術・文化の高さにも驚きます

凱旋門から見たコロッセオ







コンスタンティヌスの凱旋門





マクセンティウスに対する勝利を記念して315年に建てられた
高さ25mの巨大な凱旋門も、資材不足から過去の記念構造物から剥ぎ取ったレリーフで飾られているそうです
円形のレリーフは
ハドリアヌス帝の建造物から剥ぎ取ったもの
装飾された円柱とアーチのプロポーションがとてもきれいです
コロッセオのバルコニーから見た凱旋門

右方にフォロ・ロマーノが広がる







フォロ・ロマーノ






古代ローマは七つの丘から形成され発展した都市、フォロ・ロマーノはカンピドリオの丘とパラティーノの丘の間の低地に位置している
古代ローマ1000年の歴史を通じて政治・司法・商業の中心地であり、現在も遺跡発掘が続いています


木の茂る入場口近くのレンガのアーチを抜けて…


戦勝記念として紀元81年に建設されたティトゥスの凱旋門
ローマに残る最古の凱旋門


浴場建築の広間が原型というコンスタンティヌスのバシリカ アントニヌスとファウスティーナの神殿
312年に完成した裁判や集会のための会堂
マクセンティウス帝から引き継がれたものでフォロ・ロマーノ最大の遺構
マクセンティウスのバシリカとも表示されている
高さ35mの巨大3廊からなり
屋根の青銅はサン・ピエトロ大聖堂へ再利用されたそうです
アントニヌスの妻ファウスティーナを偲んで141年頃に建設された
後にアントニヌス帝もここに葬られた


ロムルスの神殿

マクセンティウスが幼くしてなくなった息子ロムルスのために建てた神殿




ゼヴェルスの凱旋門


東方遠征の戦勝と即位10年を記念して203年に建造したもので高さは21m




右の列柱は農耕の神サトゥルヌスを祭った神殿






セヴェルスの凱旋門とサトゥルヌスの神殿の間に演壇があり
市民の政治活動の中心となっていた


帝国の衰退と共に荒廃し、多くの建物は建材として切り出されたといいます


エミリアのバシリカ

徴税や裁判が行われていた会堂


火の神ヴェスタを祭った神殿




                   クーリア(元老院議事堂)



  共和政時代に最高会議が行われていたフォロ・ロマーノの中枢

  
                 (中央右の茶色の建物)


建物の前は発掘中でプラスチック板で囲われ、狭い空間ではガイド本で見る正面写真は撮れません♪


クーリア前の発掘現場



ここは民会が開かれた共和国ローマの象徴的な場所だといいます

この囲いが解かれた日には、又違った遺跡風景が広がる事でしょう




パラティーノの丘



フォロ・ロマーノの南に広がる緑豊かな丘で、歴代の皇帝がここに宮殿を建て暮らした



パラティーノの丘に上がるとフォロ・ロマーノが一望できます






フォロ・ロマーノとトラヤヌスの市場に挟まれた歩行者天国を抜け、ヴェネツィア広場へ…




私がカメラを構えている後方がフォロ・ロマーノになります


観光者用の馬車
アウグストゥスの広場                      アウグストゥスの像

後方はトラヤヌスの市場







広場正面に建ち、街の中心部で最も高くそびえているのがヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂
イタリア半島を統一した初代国王エマヌエーレ2世を称えて建設されたものです



ココにも動かぬ衛兵がいた~♪…


19年前には車中から見ただけなのにとても印象に残っていた建物
今回楽しみに訪れたのですが、建物の左半分は工事中で白布を被せた状態…
やはりいつもどこかで修復工事をしているのですね、残念!
ここでも逆光…(∋_∈)
左右対称の美しい白亜の建物も
工事現場と化した左部分と逆光を避けて右寄りに写すと…

建物の雰囲気が全くわからない写真の出来上がり!!
裏側のテラスで…






正面左、工事している側の階段を登ると…





眼下にはこういう景色が広がります♪
説明文はイタリア語、内容は読めませんが…








正面ロータリーがべネチュア広場 記念堂正面に向かって左側
道路を隔てた向かいに広がるのはトラヤヌスの市場


広場左に見えるピンクの建物はべネチュア宮殿
残念ながらここも工事中、建物の画を描いたシートで覆われていました





記念堂の右側の階段を上るとカンピドリオ丘の上にある広場
広場を挟んでカピトリーニ美術館が向かい合って建っています

ロムルスとレムスのオオカミ像 “カピトリーノの牝狼” のブロンズ像を展示、中学の頃の教科書を懐かしく思い出しました♪
正面はセナトーリオ宮殿・現市庁舎
広場の中心にあるマルクス・アウレリウス騎馬像








 トラヤヌスの市場
                         
紀元2世紀にトラヤヌスが建てた市民への穀物配給所
後にローマの市場として大変な賑わいを見せたといいます


半円形のファサード

ここでは食料品やぶどう酒などが売られていた

想像していたよりもずっとずっと規模が大きいものでビックリしました
いまでもお店がやれそう・・・・









次はトレヴィの泉へ向かって…





先ずは途中にあるクイリナーレ宮を目指して…
目の前まで来て目に入ったのが人の列

このすごい行列は??

入口まで行って “カラバッジョ展” に並ぶ人達の行列と判明

そういえば今年は没後400年とか
日本でボルゲーゼ展が開催中なのを思い出した
同じように列を成しているのかしら…?
クイリナーレ宮殿

クイリナーレの丘に建つ大統領官邸
かつては歴代の法王や国王の住まいであった







トレヴィの泉






18世紀に造られたバロック様式の美しい噴水

中央には海神ポセイドン・左右には豊穣と健康の寓意像
足元ではトリトンが海馬の手綱を引いている




  

2体の寓意像の上部パネルには、ローマの兵士がヴィルゴという少女に教えられて水源を発見したいきさつと
水道建設を指揮したアグリッパの業績を物語るレリーフが彫られている



こちらは距離があって目では確認は出来ず
写真での確認となりました♪


人を避けて写したのでわかり難いかもしれませんが、とにかくすごい人・人・人
写真を撮るにもコインを投げるにも順番を待って…

やはりローマでの大人気スポットということでしょう♪


前回来た時はここは工事中
泉に水はなく、おじさん達が大理石を磨き込んでいたのでした

立場所もないほどの人出には溜め息が出ましたが、水で満たされた泉は素敵でした
ようやく念願のコイン投げが出来ました、また来れる?

この日は2月とは思えない暖かな日
泉のそばのお店でジェラートを買って歩きながら…♪

その後レストランでランチ


初日はラビオリとリゾット、そしてムール貝をオーダー
これだけで日本円にして5千円を越しました

以前は多過ぎて食べきれない量だったと記憶しています
ところがお皿も小さいし女性用と思うくらいの量

物価高を実感、食事代が結構かかります♪







次はスペイン広場へ…






少し回り道して寄ったバルベリーニ広場




ベルニーニの設計によるトリトーネの噴水
半身半魚の神トリトンが法螺貝を吹いています








トリニタ・ディ・モンティ教会





2本の鐘楼が印象的なバロック様式の教会
フランス王の命により建立された教会との事で、現在もフランス人神父によるフランス語のミサが行われているそうです





スペイン広場に出てスペイン階段の方から教会へと上がる予定が、近道を歩いたらしくて出たのが坂上の教会
反対の景色に一瞬慌てましたが、大勢の人を掻き分けて広場へと降りて行きました



137段の階段を下るとスペイン広場

教会前で撮ったスペイン階段&広場
バルカッチャの噴水
この写真だけだと何処だかわからない? 今にも沈みそうな船を表現していると書かれています
私の目にはチョッと変った魚にみえたけど♪


トレヴィの泉同様ここもすごい人


“ローマの休日” 効果は今も続いている…?





前回来たのは夜
でもここのイメージはさほど変化なし…かな







サン・ジョバンニ・イン・ラテラーノ教会




14世紀までの1000年間に渡って法王庁が置かれていた、ローマの司教座が置かれる格式の高い大聖堂である

右奥が教皇の住まいであった宮殿


内陣中央にはジョヴァンニ・ディ・ステーファノにより1367年に造られたゴシック様式の天蓋がある


躍動感にあふれる華麗なバロック風の内装はボッロミーニの作

身廊の両脇に12使徒の像を配置し
各使徒たちの聖書のエピソードを上の浮き彫りで表している





半円球上の9人の天使が描かれた青い部分は4世紀
その下の十字架が架かれた部分が13世紀ものだとか…


時の流れを全く感じさせない美しいものです




中庭のコスマーティ様式の回廊、13世紀に造られた
らせん状の円柱を彩るモザイクがとてもきれいです









パラッツォに宮殿風のファサードを組み込んでいる
鐘楼は75m、ローマ一の高さといいます
サンタ・マリア・マッジョーレ教会






1000年以上にもわたり修復や増築が繰り返され
各時代の芸術様式を見ることが出来るといいます

左右に広いバシリカを持った三廊式
格子天井が身廊を覆う典型的な教会建築を残した聖堂です