しづ散策の会では、『第30回志津公民館祭』の一環として、車いす体験乗車を実施しましたので、その結果を報告します。

趣  旨 平成13年度さくら“夢のまちづくり”さぽーと事業で策定した「車いす散策コース」を実際に体験していただき、多くの人々に車いすに対するバリアフリー化への関心や理解を深める。
期  日 平成15年10月25日(土) 集合:9時20分  出発:9時45分
募集人員 20名
当日の参加者 21名、会員15名
コース名 車いすで 電車に乗って宝樹院へ行こう
コース概要 志津公民館〜志津駅(北口)〜(電車に乗車)〜ユーカリが丘駅〜宝樹院(往復)


 
10月25日、公民館祭2日目の全景です。左側の人盛りの
場所が『車いす体験乗車』 の受付場所です。
       受付の風景です。

組み分けや連絡事項の伝達後、いよいよ出発です。    1号車から出発です。追い越しは禁止です。
 
1号車(古山さんと松本さん)                2号車(内田さんと守屋さん)

 
3号車(山崎さんと村田悦子さん)              4号車(宇佐美さんと菊池さん)

                           5号車(高山さんと越牟田さん)

志津駅へ向かう途中、歩道があるとはいえU字溝の蓋の上です。通りづらかったですね。

     やがて国道296号線を横
     断、京成志津駅北口階段
       脇の車いす専用出入り口へ。

       インターフォーンを押すと
        駅員さんと話ができます。
       (ここに自転車を置かれると
  大迷惑です。)


                 車いす専用出入口です。直接下りホームに出られます。
                     上り電車に乗車する場合には、2箇所のエスカレーターを乗り継ぎ
                     上りホームに移動します。

                 乗車券は介添えの方が改札口から一旦出て購入する必要があります。

各駅に備え付けの「スロープ板」を使っての乗車です
特に志津駅はカーブしているためホームと電車との段差
が10〜15cmあるため必需品です。                
殆どの車両の最後部・最前部のドアの近くに車いす用の
スぺースがあり、このような車止めが用意されています。
未改修の車両
が少しあるとのことです。

藤田駅長さんが車内で車いすのとめ方などを説明しているうちに電車はユーカリが丘駅に到着です。

 
ユーカリが丘駅での下車風景です。              エスカレーターで改札口へ 
                                      車いすが利用するためには、駅員さんが操作し、
                                      エスカレーターが3段水平になるのを待ち乗車します。

                                      勿論下りにも利用できます。

                    エレベーターで1階へ降ります。自動運転のため、車いすに乗って
                    いても簡単に操作できます。利用時間は7:00〜21:00までです。


                     さあ一路、約1キロ先の宝樹院を目指して出発です。

 
いよいよ宝樹院に到着です。加藤副住職様からお       境内にある佐倉市指定の保存樹 サザンカです。
話を伺いました。(山門前にて)                   詳しい樹令は不詳とのことです。

臨済宗妙心寺派金嶺山宝樹院

 開創年 文和2年
    (1353年)
 本  尊 地蔵菩薩
 開  山 夢窓国師
本  山 妙心寺
      (京都市)

(宝樹院発行の
  パンフレットから抜粋)
五百羅漢。山門を入ってすぐ左側にあります。

        宝樹院にお別れの前に記念写真を撮りました。本日のご一行様です。

ユーカリが丘駅まで戻ります。途中の民家の果実やお花です。

ユーカリが丘駅(上りホームへ)     志津駅(下りホームへ)           青い3枚が水平になり車いすが
                                                 乗れます。
                                                 
志津駅北口階段脇の「車いす専用出入口」から出て駅にお別れです。 
   そして志津公民館へ12時10分無事帰着、この短いツアーの終わりです。


参加者の感想など
Aさん
「段差はないはず」「障害はないはず」と作られた道路や建物に、何と障害の多いことか。行政や街づくりには、障害者や住民などもっと大勢のかかわりが必要なこと。 
車椅子での外出には思ったより多くの時間を要すること。  
車椅子には、乗る人と押す人の気持ちの通じ合いが、必要だということ。 などなどを感じました。 

      
Bさん
実際に車の通る道や電車に乗るという体験は始めてです。車いすから“見る”街の様子はとてもダイナミックなものでした。普段何気なく」見ている車や人が、車いすに向かって迫ってくるという感じなんです。
今回駅での昇降はエレべーターやエスカレーターを使用しましたが、駅員の方の対応が適確で親切なのが心に残りました。
                                                                        

今回、私たちの企画の実施については、志津・ユーカリが丘駅の藤田駅長さん、駅員の皆さん、宝樹院の加藤副住職様はじめ多くの方々に大変お世話になりました。ありがとうございました。