営み

創るという不遜
お前は何を聴く
何を見る

存在するかどうかということの無意味
装飾によってのみ現れるものがある
あたかも無を包み込むような装飾に

その隙間に埋めるもの
あるいは、その帳を引き剥がす
そのような呻き

束縛されている空間の向こう側
不定期で無意味な時間の中に
ほくそ笑んでいる者が居る

私、という者から離れてゆく営み
さ迷う亡霊
現在がお前に残せるものがある筈もない

雑草のような種子を蒔くこと
ただそれが許されている

    (2015. 8.23)



Copyright(c) 抒情詩のページ 葉擦れの地、Digitalize  Author:Shionagi_buchi(汐凪ぶち) Since:2015 All Rights Reserved. Design by http://f-tpl.com