中国、書と歴史を学ぶ旅

北京・洛陽・鄭州・武漢・上海

  9月13日(金)  洛陽  晴れ

何故か昨夜はよく眠れなかったけれど体調はよい朝食もバッチリ戴いて8時30分古陽洞へ出発する
1時間ほどで到着、昨日見れなかった所をゆっくりと解説者に質問したり双眼鏡で穴の開くほど見せ
てもらう約2時間もの間熱心に続木先生大房先生の説明に聞き入り十分に満足の行く時間であった。

 午後から洛陽の古墓博物館へ此処で皇帝が使ったと言う洗顔器があったので皆で試してみる両手で
器の縁を震わせる様にして噴水を上げ顔を洗うのだそう、でも誰も上手くいかなかった皇帝は器用だっ
たんだなあと感心しました。

 16時30分いざ書会へ前田氏の司会で順々と進む中国の先生3名の書いた後で我々の番ドキドキ、
ガタガタ上がりぱなしで普段の力の半分も出せません、でも何とか纏める事が出来ました、参加者全員
がそれぞれ思い思いに書き盛大でした。

 書会後は会場を移し交流パーティその昔、皇帝が食べたと言う水席料理を戴く、会場に我が同胞の
団体があり昔の軍属で岡山の101連隊と言っていた、戦争で死んでいった戦友をローソクと線香を持
って、かっての戦地を弔い歩いてると話してた、まだまだ戦争の傷跡が残っている戦争て悲惨ですよね
我々は其の事を忘れてはいけないと思う。

  


9月12日(木) 洛陽  晴れ


 5時50分洛陽帰着バス移動、牡丹大湯店6時50分着、シャワーの後、朝飯やっとまともな食にあり
つけホットする食後今回の最大の目的である龍問石窟へ出発9時10分着、憧れの龍門である古陽洞
を11時30分までたっぷりと見学する感じとしては薄暗い洞窟の中に仏像が無数にあり、その壁面に
碑文がドームの天井から上下左右にびっしりと書かれてあり書の宝庫と言った感じであった、20人も
入れば一杯のところを懐中電灯の光を頼りに皆さん熱心に見て廻る、続き先生大房先生解説も有り
大変勉強になりました。

 午後から白楽天墓を見学したり洛陽博物館では古代からの生活必需品の数々を見て古代人の生活
を垣間見た思いがした次いで洛陽工芸館にて休息買い物後ホテルに帰りシバシの休憩。

 一番の楽しみの夕食、中華料理に舌鼓を打ち仕入れたばかりの新鮮な書の話に夢中になったり
カンペーカンペーで盛り上がり楽しいひと時であった。

 1991年9月10日〜18日迄、訪中団の一員として2回目の訪中をする午後の便で一路北京へ飛ぶ19時15
北京着、夕食後ホテル国際飯店へ22時頃に着く同室の新井氏と旅装解いたり明日の用意をしたりして
北京の第一日は終わりました。

 9月11日(水) 北京  晴れ

起床6時50分朝食7時30分ここで大阪組と合流、前回も行ったメンバーがほどんとなので何か
楽しい予感です、天安門を経て徒歩で故宮博物院(紫禁城)へ天安門事件があった割には前回来た時と
変わらぬ落ち着いた佇まいで我々を迎えてくれた、宝物の数々よくもまあ集めた物だ毎日入れ替えても

見るのに数か月は掛かるそうです。

  9月15日 日 鄭州 曇りのち晴れ

起床7時疲労からか団員の中で体調を崩された方が数名出る気候、食べ物が違うので無理もありま
せん 9時出発、河南省文物研究所見学をする、数千年前の硅片、竹片、銅鐸とか古代人の使った
遺跡を見てなんて人類はすごいんだろうと感心する。

 昼食後、黄河観光、山からの展望も絶景であったけれど黄河の真ん中をホーバークラフト船での
遊覧も最高であった、中州で降りての三国志の戦場後を見たり我が足で土砂を踏み沈み込んでいく
のを確認したりと楽しいひと時でした

 黄河卑林では現代書家の卑が1500も並び圧巻であった、続木、大房両先生の書も残すことになり
急に席書する我々にとっては師の書く姿を見れたことは大変勉強になりました。

 夕食後、鄭州駅より夜汽車にて武漢へ出発する社内では痛飲痛飲、歓談歓談で就寝0時となりま
た。

紫     禁    城 

天  安  門  広  場

拳法家になった気分           トウモロコシ畑で丸井さん指導のコーラス♪♪   

  9月14日土  洛陽  晴れ

少林寺へ、かの有名な達磨大使と少林寺拳法のメッカでもある朝バスのなかより日の出を拝みラッ
キーと思ってたら拳法武術大会をも見物することが出来たのである、大通リを各年代別の少林寺の
格闘技家が演舞する様わ圧巻であった、よく訓練されていて末恐ろしさを感じたものでした。

 次いで昼食をはさみ大室闕へトウモロコシ畑のなかにあり牛糞を踏みながら折角たどり着いたの
に中を見れずに残念であったけれど、これが中国流と諦める。

 洛陽を後に鄭州に移動する車中皆さんお疲れの様でコックリコックリ船こぎ状態であった。

     席  書  会                   水 席 料 理 に カンペー         

 昼食を挟んで午後より書道、絵画専門店が集まる瑠璃廠でショッピング流石本家本元良い物があり
ましたが高価で手が出ません、いや出る人も居たようです。

 北京駅へ移動駅頭には薄汚れた格好をした人々が大勢寝たり休んだりして足の踏み場も無い程で
あった日本との国力、国状の違いだろうか乗車時に多少のトラブルでトランクを自分で管理すること
になり大慌てで何とか夜汽車に乗り込み洛陽へ車中食の不味い事、誰も手を出さずにビールばかり
飲んでいた。
 添乗員の劉さん王さんを囲んで国際交流座談会、国際情勢、女性問題とか話題は尽きなかったが
保定駅、石家荘と夜汽車は洛陽へ洛陽へと進み人は静かになり深い眠りに入って行ったのである。

後方ホーバークラフト船、            卑林群を背に

   古 陽 洞           カンペー 米ちゃん、角ちゃん、大房先生、私 

   9月16日 月 武漢  晴れ

 6時30分汽車は武漢駅に着く朝食後、黄鶴楼に武漢一の名勝だけあって中々のもの岸さんと頂上ま
で登り長江を眺める、なんと広く大きいことか行き交う船まるで海のようだ流石に世界の長江だ。
 昼食後に文物博物館見学、次いで洞庭湖に遊ぶ、かっての詩人達が愛した湖に船を浮かべひと時
湖人となり古のころに想いをはせたのである。

 武漢より上海に飛ぶそろそろ日本食が恋しくなってきた。

  黄鶴楼                  洞庭湖の近くで

   9月17日 火  上海  曇り

 7時半モーニングコールで眼がさめる朝食後9時半出発、上海博物館へ国宝とも言うべき九成宮や
石鼓文その他世界に一つしかないと言う拓本を続き先生の知り合いの先生の計らいで特別に見るこ
とが出来ビデオにしっかり撮ってきたのは大収穫であった本物に感動、感激。

 昼食後上海古玩市場、西冷印社で買い物、印泥の量り売りでは購買意欲旺盛で3年分も売れたそ
うです夜は大房先生の部屋で買い物の品評会これも楽しいひと時であった。

   9月18日  水  上海  晴れ

 6時半起床、いよいよ帰国だ大阪組を送る長いようで短い8日間であった、バスが見えなくなるまで手
を振っていた、又会う日までさようなら。

 朝食後時間が有ったので近くの市場を見学する肉屋、魚屋、雑貨が揃うマーケットであったが日本の
スーパーに比べて不潔な感じは否めなかった。

 14時30分上海発18時成田着時差が1時間あるので2時間半のフライトであった、成田で解散式の後
古川さんと連れ立って帰る帰宅は7時50分であった、これで8日間の旅も終わりで長いようで短いあっ
という間の時間でありました。

  編集後記 

11年前を振り返りあの頃に戻れないけれど気分だけ戻り楽しんで懐かしんでいる02/5月のGWでした。

                                                  平成15年5月1日