エンジン・ベアリングの交換方法(2003年6月) エンジンの分解 (OS32SX-H RING)1、キャブレターを外す ネック部のO-RINGは定期的に交換するといい 2、ヘッドを外す ガスケットは外しておくこと。 3、バックプレートを外す ガスケットを破らないように注意すること。 4、シリンダーライナーを抜く ガイドピンがあるので硬くても回しながら抜かないこと、傷をつけないようになるべく金属工具を使わない。 クランクケースの内側からプラスチックの棒などで押し上げ、ライナーを抜き出す。 (抜き難い時は加熱して抜きます) 5、コーンロッドを外す ピストンを上死点の位置にして外す、クランクケースを逆さまにすると楽。 無理にこじらない事、コーンロッドが外れたらピストンを慎重に引く抜くこと 6、ピストンを外す ピストンピン・リテーナーは片側のみにあります。ピストンピン・リテーナーを外す必要はありません。 ピストンピンを抜くときはピストンピン・リテーナー側から棒でそっと押しだす。 コーンロッドの向きはクランクシャフトと対面するメタルの縁が面取りされている 7、クランクシャフトを外す クランクシャフトとベアリングが錆で固着している時はプラスチックハンマー等でケース側へ叩き出す。 あまり固いときは無理をせずにクランクケースを加熱してリア・ベアリングごと取り外す。 慎重に、傷を付けないようにすること。 ベアリングの交換 ![]() <非常に高温になるので軍手を使用して火傷に注意すること> ベアリングを取り付ける時は、クランクケースを再度オーブンで加熱する。 リアベアリングをクランクシャフトに通して、クランクシャフトごとクランクケースに挿入してリア・ベアリングをはめ込む <注意 ベアリングのボールが見える方が後ろ側になるように取付けること> フロント・ベアリングをシャフトに通して挿入する。 クランクケースの温度が冷める前に手早く入れること。 ベアリングを確実に奥まで入れるために、クランクシャフトを抜き取った後、古いリアベアリングをクランクシャフトに取り付け再度、クランクケースに入れて、更に、古いフロントベアリングをつけ大き目のワッシャーではさみナットで締め上げる。 ![]() コーンロッドの向きはメタルの縁が面取された側がクランクシャフト側です。 ピストン側面の切欠き側とコーンロッドの面取り側が同じ向きになるように 向きを合わせてピストンピンで付ける。 ピストンリングが固着していないことを確かめこと。 動かないときはなるべくピストンリングを外さないで汚れを落とすこと。 もしピストンリングを外すときに割れやすいので注意すること。 ピストンリングの周り止めと、ピストンリングの切欠き部分を合わせておくこと。 連結部には注油する事 シャフトの先端でケース内壁に傷を付けないこと 3、コーンロッドの組付け クランクシャフトを上死点の位置で固定し、無理にこじらないで取り付ける 連結部には注油する事 4、シリンダーライナーの挿入 シリンダーライナー切り欠きとケースのガイドピンを合わせてセットする 注油しなが行うといい。 5、バックプレートの取り付け ピストンの逃げの部分が上になる できればガスケットも新品にする事 ピストンを上死点の位置で固定しクランクケースにセットする 対角線上のネジをローテーションしながら徐々に締めつけていく、完全に止まった ところから、若干増し締めする。 6、ヘッドの組付け ヘッドの向きを確認してガスケットをいれて取り付ける。 対角線上にローテーションしながら徐々に均一に締めつけていく 気持ち程度の増し締めをする 7、キャブレターを取り付ける。 取り付けねじは締めすぎないように注意。 |