2000年11月3日
知り合いのO氏からブラームスの交響曲4番のお勧めの
演奏を紹介してもらった。

1.ザンデルリンク指揮、
  ドレスデン国立歌劇場管弦楽団

2.ストコフスキー指揮
  ニュー・フィルハーモニア管弦楽団

1はオーソドックスな演奏だ。低音が充実しているが、
だからと言って重くならず、むしろスリムな演奏だ。
特に3連符の扱いは参考になる。

一方、2は異様な演奏だ。妻は横で聞いていて
大笑いしていた。まず1楽章の冒頭から何かに
とりつかれたような異常な速さ。さらに途中で
輪をかけるように加速していく。素人が陥りそうな
ところをわざと加速している。1楽章を終わる頃には
プレストくらいのテンポになっている。
唯一まともなのは2楽章くらいか。

それにしても、いかに芸術は自由だと言っても、
これほど大胆にブラームスの型を破って良いものか?

この異常さに一糸乱れぬ演奏をするオーケストラも
すごい。

ひとえにストコフスキーという巨匠だからこそ
成し得る技なのか。