2000年9月2日
今日は河地先生の指揮で初練習。

タンホイザーを90分ぐらいみっちりやったので、
ブラームスは1楽章のみ。

タンホイザーはオペラの内容を理解していないと
いけないということを改めて感じさせられた。
練習番号Aの後の8分の9拍子からは、許しを得られないまま
旅の帰路につく悲劇的な部分、
練習番号Bはうぞうむぞうがうごめく不気味な場面、Dから
タンホイザーを右から左から誘惑する美女の場面、...
などなど。
改めて考えてみると、自分自身このオペラを見たことも
ないし、ストーリーもよく知らない。どっかで調べなきゃ。

ブラームスの方は、曲の仕組みを一度細かく分解して
理解することを求められた。表面上はとても美しい曲で
聴き手はそのまま楽しめば良いのだけれども、
演奏する者は理科室にある人体解剖模型のように
曲の分析という少しグロテスクな作業をする必要がある。
冒頭の旋律のフレーズ、下降形だけど2つ目に重みがある、
2つずつが問いと答えになって8小節のフレーズを形成している。
休符は休みではない、余韻が必要。
スタッカートは、練習番号Dの後のレジェッロのように軽い部分も
あるが、Fの前2小節のようにスピード感のある「目立つ音」の意味の
場合もある。

うーん、中身の濃い練習だった。