今日も、浩平を迎えに行く                               いつもと、何も変わらないと思っていた                                ところが、浩平の様子がおかしかった                             いきなり、学校をさぼって遊びに行こうと誘ってきた                             私は、「次の休みにね」と指切りをして校舎に入った                              浩平がついてきてない事にも気付かずに・・・                                                                                                   休み時間                               私は、職員室に用があって廊下を歩いていた                     そこで、一人の”見たことの無い”男子生徒が私を見て何か言おうとしている・・・そんな気がした                                              何故かは分からない・・・                               それでも知らない人だったので、私は素通りした                             それと同時に、以前にも感じた気がする胸の痛みを覚えた・・・                              頭の中は、今の人の、絶望にも似た表情が繰り返し流れている                          私は、この気持ちを抑える事ができず、人目のつかないところへ行って、泣いた・・・                                                               その日、私は部活を休んで早めに帰宅した                                   とても、部活をやる気力などわいてこなかった                                そして、部屋にあったうさぎのぬいぐるみを見つける                                   「こんなぬいぐるみ、あったっけ?」                                   また、あの時と同じ、胸の痛みを感じた                                 私は、そのぬいぐるみを手に取り思い出そうとする                                       この胸の痛みのわけを・・・                                    そして、学校で会ったあの人の事を・・・                                        ・・・分からない                                  もう少しのところなのに、答えは出てこなかった                             その時、このぬいぐるみのお腹の部分がスイッチになっている事に気が付いた                                     ”うっす、おれ、ウサぴょん!”                                   ”よぉ、どうした、長森、元気無いねぇっ!”                                 記憶の糸が再び絡み合う・・・              そんな感覚だった・・・                                     そして、私は全てを思い出した・・・                                            ・                                            ・                                            ・                                            ・                                            ・                                         交差点・・・                                     そして、私の目の前には・・・                                    私は、何事も無いように歩いて行く                                     すれ違い・・・そして・・・                                      「捕まえたっ・・・」                                     「浩平っ、捕まえたよっ」                                      涙を流しながら・・・                                   ”痛い・・・離してくれよ・・・”                                         嫌だ・・・                                      「いやだよっ・・・」                                   もう、離れるのは嫌だから・・・                                      ”逃げないよ・・・”                                                                           ほんとう?                                      ”ほんとうだ・・・”                                そして、浩平は、私を正面から抱きしめてくれた・・・                                                                                                       私は、大好きな人を膝枕しながらただ、他愛も無い話をしていた                                   それでも、私は十分幸せだった                                   例えこの後がつらくても・・・                              私は、いつものように浩平と普通に接すればいいんだ・・・                                      ”なぁ、長森・・・”                                   ”お好み焼き食いたいなぁ・・・”                                      そうだね、食べたいね                                      ”あの駅前の・・・”                                   そう、美味しかったところだよね                                     ”いこうな、絶対・・・”                                     涙をこらえながら・・・                                    「うん、いこうね。絶対」                                        でも・・・                                       「う・・・」                                      ”どうした、長森”                                   ううん。なんでもないよ・・・                                        ただ・・・                                    「笑顔で、いれてるかな、わたし」                                     ”ああ、笑顔でいれてるよ”                                   その言葉は、決して嬉しくなくて・・・                                        それでも・・・                                      「そう・・・よかった」                                     なんでもないやり取り・・・                                 かけがえのないものだなんて、思いもしなかった                                      でも、今は確かに・・・                                  鳥達がいっせいに、木々から飛び立つ・・・                                         そして・・・                                         「・・・浩平」                                    私は・・・抑さえていたものを・・・                                                                                            解き放った・・・ 〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・                               あとがき                                                                                                                             え〜・・・。今回は見事、駄作と化しました。(爆) 瑞佳の気持ちは、瑞佳にしかわかんないみたいっす。(滝汗&いいわけ) 前半は、比較的上手くいってたけど、中盤から後半にかけて内容&俺の精神ボロボロになりました。 今後は、ヒロインの視点から書くのは控えたくなったり・・・。(涙) マジで、許してください。俺の文才はこの程度でした。 とりあえず、何故こんな中途半端なところでSSを切ったかと言うと、この後は原作ですでに流れてる&俺が以前に書いたSSで書いてるからです。 これ以上、俺にはどうしようもないです。(マテ これを掲載する場合、あとがきも入れてください。 回り道さんへ