狗肉(犬肉)2005年4月2日


 中国に興味を持つ人ならば、

「中国人は羽を持つものは飛行機以外、四足なら机椅子以外全ての物を食べる・・・」

という話は聞いた事があると思う。
要は「生きとし生けるもの全てを食べる・・・」ということだ。もちろん・・・人間も含めて。
数千年にわたり生き抜くためにありとあらえるものを利用してきた国らしい、ある意味サバイバル精神旺盛な表現でもある。前述したとおり命を資源として見た場合、その全てを無駄にしないという意味においては悪いとは思わない。ただ留学中において、この文化・・・習慣に驚かされたことも少なくなかったのでこうして紹介しているわけです。犬料理といえばやはり中国と韓国ですよね・・・留学当初は随分興味を持ち何度か(たぶん4,5回くらい)犬料理を食べたことはあります。しかし、入った店が悪かったのか、頼んだ料理が悪かったのか・・・とうとう美味しいと思うことなく、良い思い出の無いまま犬料理は私の頼む料理からは姿を消しました。炒め物、煮物とありましたが、一度でいいから映画「少林寺」で李連傑(リー・リンチェイ)改めジェット・リーが竹林の中でこっそり食べようとしていた丸焼きの犬肉を食べて見たい・・・とは思いましたがとうとう出会えずじまいでした(ToT)。一度河南の三門峡で皮を剥いだ犬が生のまま丸ごと道端にぶら下がっていましたが切り売りしているらしく部分部分が切り取られていました。さて、私がはじめて「犬料理」を意識したのは北京時代の事。体育大学時代に聞いた話からでした。

嘉飛「なんか体育大学近辺で夜な夜な犬が鳴き叫んでいるけど・・・まさか!?」

友人「多分付近の中国人が犬でもさばこうとしているんじゃないか?」

嘉飛「・・・マジですか?」

友人「そういえばこの大学内だってよく犬の皮が干してあるぞ!」

嘉飛「・・・・・」

数日後、確かに学校内の片隅で犬の毛皮が干してあったのでした・・・。

嘉飛「学校内のどこで犬の屠殺が行われていたのか?・・・」

気になるところであったが、幸いなことに一度たりとも犬を屠殺する場面には出会わずにはすみました。肉を柔らかくするために棒で殴り殺す・・・と聞いていたので留学生活を通じて一度としてその場面に出くわすことがなくて良かったです。まぁ、他の動物ではありましたが・・・。

さて、体育大学在学中に一度だけショッキングな出来事がありました。当時(94年)中国人食堂での食事にはまっていた私は昼食時にいつものとおり器を持って中国人宿舎を抜けて食堂に向かっていると中国人宿舎の前で奇妙な塊を見つけました。ゴミが周りに散らばっていたことからフェルトの塊のようなものか何かが捨ててあるのであろうと思っていましたが、何故かハエが群がっています。夕食時にもその場所に転がっていたので気になって近づいて見ると黒と白の色でした。そしてとがったものが二つ付いています。

嘉飛「ま、まさか・・・でもさすがに校内でそんなことが・・・?」

一歩一歩近づくたびにはっきりする形状・・・あ・・・あぁ!?・・・うぁぁぁ・・・(>_<)

そう・・・ハエが群がっていたその塊は犬の頭だったのです。

なぜ・・・なぜに中国人宿舎の前に犬の頭が・・・!?

さすがにショックでした。
その不自然な場所にある犬の頭もそうですが器に入れた食事をついばみつつ、平然と犬の頭の側を談笑しながら通り過ぎていく中国人の姿にも・・・。



やはりあの犬は殺されて食べられてしまったのであろうか・・・。


今更ながらに気づいてしまった・・・犬の頭・・・無駄にしてるじゃん!



嫌な時代2005年4月10日

http://beijing.exblog.jp/
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20050409AT2M0901309042005.html
http://www.nhk.or.jp/news/2005/04/09/d20050409000116.html#

っとまぁ、9日にも再び反日運動が中国で行われました。
 中国のことが嫌いではないが・・・というより大好きであった私もがっかりですね。90年代の留学生であった私は当時そこそこ反日言動を耳にはしましたがここまであからさまな反日運動はありませんでした。現在私の中国へのラブラブ度は下がりっぱなしです。こんな活動が続けられれば日本人留学生への影響も出ますから、当然にして中国武術を学ぶ学生にも影響が出るようになるかもしれません。少し前までは日本人の学生を持つことは中国の武術家にとってちょっとした自慢になる出来事でした。しかしこのような反日が普遍的になると「日本人に本物の功夫を教えるな!偽物を教えて金を巻き上げろ!!日本人に教える売国老師は誰だ!?」という意見が出て、日本人が学びにくくなることに加えて、中国武術の発展を願う武術家も日本人へは教えにくくなってしまいます。実際、私も中国武術の掲示板でその対象となりかけました(笑)それも私が直接交流した武術家に。おまけにご丁寧にも名前と写真公開付で・・・。ま、それはさておきこの一連の反日活動が武術界にあたえる影響が大きくないことを祈るばかりです。・・・そういえば昨年アジアカップでの反日運動が中国では「義和団情結」と呼ばれていることを書いた記憶がありますが、武術家やそれを学ぶ若い人たちが現代版反日義和団にならないことを祈ります。