アカヤシオ咲く山の春

  

月29日(金)〜5月2日(月) (48枚)

栃木県 藤原町・栗山村

  

(EOS Kiss Digital使用)

  

 又アカヤシオの季節がやって来た。 この時期になるとどうしても山に咲いてるこの花に会いたくなる。 今年は桜の花が遅かったのでこの花が咲きそうな4月末を見計らって栃木の山の家に出かけてみた。 

山は春真っ盛り。 鬼怒川温泉周辺はソメイヨシノが咲き終り、周囲の山肌に点々と山桜のピンク模様が見えている。 今年の大雪で満水状態の八汐湖畔を過ぎる辺りから奥鬼怒への道筋の山肌に咲く待望のヤシオツツジが目に入る。  この写真は大笹牧場に咲いていたヤシオツツジ。

 

     
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カキドオシの群落

龍王峡近くの山の中腹、以前畑だった平坦地にこの花が群れていた。 住んでる千葉でも珍しくは無いが、この群落は見事としばし眺める。

カキドオシのアップ

 春真っ先に咲き出すカキドオシは好きな野草、出会うたびに撮っているのものの一つである。 

クサボケ

 去年の暮草刈りをした跡にクサボケが出ていた。 この花も何とも懐かしくて毎年出会うのが楽しみになっている。

     
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エイザンスミレ その1

松やカエデの落葉が積る山荘の庭のあちこちに、この可憐な花が咲いていた。 

エイザンスミレ その2

この花、日向より木洩れ日の射す木陰を好むようである。 

ナガバノタチツボスミレ

周辺の山の径を歩いてみた。 日向でこの花を見つけた。

   
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スミレ

葉の長い本来のスミレも咲いていた。 このスミレは普段なかなかお目にかかれないのでちょっと感動。

タチツボスミレ

春真っ先に出会って感激するのはたいがいこのスミレ。 圧倒的に多いこのスミレ、春が進むとともに見向きもされなくなる花である。

ツボスミレ

白いスミレも見つけた。 この白いスミレも時折見かけるが、最近までこれがニョイスミレと呼ばれてるものとは知らなかった。

   
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ユキヤナギ

山里の農家の庭は今春真っ盛り。 忘れかけていた春の眩しさをここで又蘇らせてもらった感じがした。

キジムシロ

我が家周辺の里山と違って、ここのキジムシロは一段と華やかな感じがしてならない。

ムラサキケマン

 ここで又綺麗なこの花に会えて嬉しかった。 「花の命は短くて・・」じゃないけど、この花、姿形の良い時期は意外に短い。

   
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チゴユリ

 林の中にチゴユリが群生していた。 この花、可愛くて身をかがめ、苦しい姿勢で覗き込むようにしてまでも撮りたくなる。

ヤブレガサ

この草、大きく育つとけたたましいが、この時期の産毛に包まれた姿がしおらしくて好きである。 

ワラビ

春の山の楽しみはワラビ狩り。 山の日当たりの良い斜面では、あちこちにワラビが頭を持ち上げていた。

   
4月30日(土) ヤシオツツジを求めて奥鬼怒へ
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満水の八汐湖

田茂沢トンネルを抜け八汐大橋を渡ると満々と水を湛えた八汐湖が目に入った。 今年は雪が多かったせいか、例年になく水が多い。

八汐湖の春

八汐湖の湖岸は春の景色だった。 麓のサクラは終っていたのにここでは未だ咲いている。

一際目立つ黄色い樹

日向地区の道路脇の小さな公園はサクラが満開。 ふと、背後の山際に鮮やかな黄色に染まった大きな樹が立っているのが目に入った。

      
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オニイタヤの大木

毎年この時期に目に入るこの黄色に染まった大木が気になっていたのだが、どうやらイタヤカエデの一種、オニイタヤという樹らしい。

オニイタヤの花

近くで花を撮ってみた。 この花がこの大木を覆うように咲いているのだ。

栗山村日向地区のサクラ

山間の小さな部落の小さな公園のサクラが陽に輝いて眩しいくらいだった。 

   
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鯉のぼり

この小さな部落の一角に鯉のぼりが泳いでいた。そういえばもう直ぐ端午の節句なのだ。

夫婦山のアカヤシオ遠望

この日向地区の対岸の崖の上に、アカヤシオが群生して咲いていた。 今年は随分一杯花をつけている。

上栗山地区の蛇王ノ滝遠望

更に川俣温泉方面に進んで上栗山地区にやって来た。 ここの蛇王の滝周辺の山肌に群生するアカヤシオを見たかったからだ。

   
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尾根筋のアカヤシオ

蛇王の滝周辺の尾根筋を辿ってみると、結構花が咲いている。 

山肌のアカヤシオ

寒くて厳しい山肌に張り付くようにして咲いているこの花、なんとけなげな花だろう・・と感動せずにはおられない。

アカヤシオ ズームアップ

春が爆発する魁のようなこの花を眺めていると時の経つのを忘れてしまう。

   
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大笹牧場のアカヤシオ

間近に花を見てみようと、大笹牧場にやって来た。牧場に咲いているこのアカヤシオも毎年お馴染になっている。

大笹牧場から大山遠望

牧場の近くに見える大山の斜面にもアカヤシオのピンクの花が見えていた。

大笹牧場のカタクリ

ふと足元に目をやると、丁度カタクリが咲いているところだった。 昔一面に咲き誇っていたカタクリは、牛に踏まれて今は殆ど見かけないのだ。

       
5月1日(日) 竜王峡散策
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竜王峡入口の山々

珍しく好天が続いたので今日は龍王峡を歩いてみた。 周囲の山はのどかな春の山である。

道端のニリンソウ

ニリンソウの咲く山径に行ってみた。 径の脇は既に満開のニリンソウが咲き誇っている。

タンポポとニリンソウ

タンポポが混じって咲いている。

   
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棚田の土手のニリンソウ

径の脇を見上げると、棚田の土手にもこの花が咲き乱れ、のどかな雰囲気をかもし出している。

オクノアズマイチゲ

山側の樹陰に白い花が咲いていた。 これはアズマイチゲのような花だが・・・と思い、後で調べたらどうやらオクノアヅマイチゲという花のようであった。 初めて対面した花かもしれない。

イヌナズナ

日向で黄色い花を見つけた。 何かの菜っ葉の花かと思ったが、よく見るとナズナに似ている。 振り子の形が変わっているので調べたらイヌナズナだと分かった。 黄色い花のナズナもあることを初めて知った。

   
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峡へ下る径

国道を横切って峡へ下る径を歩いた。 爽やかな春の風が心地良い。

八重桜とヤマブキ

龍王峡の入口近くの遊歩道脇にヤマブキと八重桜が咲いていた。 この上には土産屋や食堂が並んでいる。

樹林のヤマツツジ

龍王峡の谷筋の森は今ヤマツツジが盛りだった。

   
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リュウキンカ

山径の脇の流れの中にこの花が咲いていた。 辺りには既に巨大に育った水芭蕉の葉が茂っていた。

ヤマツツジとミツバツツジ

ミツバツツジも今盛り。

瀞場とヤマツツジ

連休も始まって渓谷入口附近は人で賑わっていたが、遊歩道の奥は比較的静かであった。 綺麗な谷底を眺めながらの散策が心地良かった。

   
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峡のヤマツツジ

荒々しい龍王峡の崖にへばりつくようにヤマツツジが咲いていた。 

竜王峡

吊橋の上から渓谷を眺める。 数十年の間幾度と無く訪れているこの渓谷、何度見てみてもやはり日本でも有数の渓谷だと思う。

   
5月2日(月) 鶏頂山を越え 
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高原山の牧場

アカヤシオを充分堪能して、いよいよこの日帰途に着いた。 帰りは鶏頂山の山越えの径を選び、開拓部落の牧場を通り抜けた。

山の春

桜だろうか桃だろうか、山の春がのどかであった。

山桜

道端にぶっきらぼうに咲く山桜もまた山の春を精一杯演出してるかのようである。

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