音楽論
全国区のピアノコンクール(の予選)
管理人は中3までYAMAHAでピアノを習ってたんですが、その頃の友人の一人が昨日
ピティナのピアノコンペとかいうのにピアノデュオ部門で出るって言うんで、
ちょいと巣鴨まで聞きに行ってきたんですよ。
ピアノデュオって聞いたことなかったんで、なかなか楽しみにしてたんですが……。
ピティナのピアノコンペのことは以前からネットで見て知っていました。
というのも、去年は別の友人がこの大会で審査員特別賞とかいうのを取ったらしく、
ぼけ〜っとネット見てたら奴の名前を見つけてビックリしてしまい、「もしかしたら
今年も誰か出るんじゃないかな〜」と思ってずっとチェック入れてたもんで……。
かなり大きな大会らしく、全国から色々な人が出ているようなんですが……。
友人が出るピアノデュオの地区予選は巣鴨の東音ホール。
駅前にあるらしいという情報をつかみ、当日始まる40分前には巣鴨に到着。
昼時だったのでとりあえず東音ホールの場所を確認してから昼飯を食べようと思ったんですが……、
見つからないんですね。
駅前のはずなんですが。
無いんです。
「もしかして俺迷子ですか?」
ホールってくらいだから、地区予選とはいえ結構大きな大会の会場だから、
絶対すぐわかると思ってたんですが、
「どこ?」
一瞬、その友人に電話でもして聞こうかとも思ったんですが、彼女は今本番前。
余計なことで迷惑かけたくありません。
などと考えているうちに、駅前のめっちゃ目立つところに交番発見。
しかもその前にはご丁寧にでっかい周辺地図まで。
はじめっからこれに気付くべきだったと反省しつつ、まずは地図で確認。
載ってませんでした(泣)。
まさか実は巣鴨じゃなかったとか?
そんな不安を抱きつつも、今度は交番のお巡りさんにトライ。
「あの、ここら辺に東音ホールってありませんか?」
「ああ、あのピアノとか聞きに行くやつね」
一時はどうなることかと思いましたが、どうやらあるようです。ほっと一安心。
「とりあえずここから橋を渡って駅の反対側に行って」
(なんだ結構遠いのか)
「左側にパチンコ屋があるから」
(うん、その辺はさっき見たけど確かにあった。そういえば脇に路地があったな)
「そのパチンコ屋の3階にあるよ」
…は?
地区予選とは言え、全国レベルの大会。
その会場がまさかパチンコ屋の3階とは……。
言われるままに行ってみると確かにありました。3階に「東音ホール」の文字。
しかし……、嫌な予感。お世辞にも大きいホールとは言えない……。
心に一抹の不安を抱きつつも、とりあえず軽く昼食。
始まる10分前、恐る恐るパチンコ屋の3階に行ってみると……。
予感的中。
いや、予想以上でした。
狭い、狭い、狭すぎるよ!
狭いと何故まずいのか。
考えてもみてください、友人が出場するとはいえ、私はれっきとした部外者。
しかもピアノの大会といえば出場者の9割は女性。
その上彼女たちは皆正装……、とまではいかなくても一定程度以上着飾ってます。
対して私は思いっきり私服のムサイ男。
痛い……、痛すぎる!
中に入った途端浴びせられる周囲
の視線が痛い!
まあ、そこは我慢です。
え〜、耐えましたとも(泣)。
気を取り直して中へズンズン進むと、いきなりあらぬ方向から声がかかりました。
「あの〜、出場者の方ですか?」
どこからどう見てもそう見えるはずはないんですがね。
「いや、違います」
「でしたら一般の方にはこれを500円で買って頂いているんですが」
その手には入場券と思しきものが。
金取るんですかい、この会場で?
まあそれも我慢しましょう。何しろ私は部外者です。
で、その入場券を不器用にちぎるねーちゃん。
随分雑なんですけど……、ちぎられたのと逆の方を見ると見事なミシン目が。
逆だってよ、気付けよねーちゃん。
そしてその入場券を見ると「熱聴券」の文字が。
さすがパチンコ屋の3階。
熱く聴けってか。
とまあ本番が始まるまでに色々あったわけですが、当の演奏はやっぱりすごかったです。
上でも書きましたが私はピアノデュオというのを聞くのは初めてでしたし、
何より狭い会場のおかげで席から鍵盤がよく見えるんですよ。
そりゃあもう大迫力でした。
本当にすごかったです。
私みたいな素人がどうこう感想を述べていいもんじゃなかったと思います。
私の目には、彼らはまさに別の世界の住民のように映りました。
また機会があれば行ってみたいなと思いつつ、長々と書いてきたこの話はおしまいにしたいと思います。
……前言撤回。
あの肩身の狭さはもう味わいたくないかな(泣)。
せめてもうちょっと大きな会場なら……。