失禁

昼間、普通に活動しているときに、無意識のうちに尿がもれたり、尿意を 感じてからトイレに行くまでもたないで漏らしてしまう人がおりますが、 人によっては大便までチビッてしまう場合もあるようです。
しばしば夜尿も伴う症状の人もおるようですので、夜尿症の延長ではと おもわれがちですが、一般的な夜尿症とは原因が異なるというのが整体治療からみた 私の見解です。
原因が異なれば治療個所も異なりますので夜尿症とは別の治療方法で アプローチしていきます。
脳卒中の後遺症や脊髄損傷、あるいは前立腺肥大を原因とする 頻尿、骨盤底筋の緩みなどが医学的にはあげられておりますが、比較的若い人の失禁は上記のような 原因と異なる場合が多いようです。
尿道括約筋や肛門括約筋は随意筋ですので自分の意思で コントロールして排便を我慢することが出来ます。ところがある瞬間に自分の意思と関係無く 括約筋が緩んで漏れてしまうのが失禁と言うことなのですが、どうして括約筋が緩んでしまうので しょうか。
腹圧性尿失禁とか切迫性尿失禁、などいろいろ名前はついておりますが、 ようするに括約筋のコントロールがうまく出来ないということであります。
排尿のための排尿反射は尿がたまって膀胱の壁がのびる刺激によるもので、尿道括約筋をゆるめ、 膀胱筋を収縮させて尿を排泄します。この反射は脳からの影響も受けますので、頭や脊髄神経 の損傷、それと泌尿器自体の病気などがある人は当院の整体治療の対象外になります。
とくに病気でないのにもかかわらず失禁に悩まされる人は、括約筋にたいする神経力の低下が 考えられます。膀胱神経叢とか直腸神経叢とか脊髄の一番下のほう仙骨のあたりから出ている 神経の集まりが括約筋に影響をあたえていると考えられます。
神経の出ている骨盤(腸骨) と仙骨の間、すなわち仙腸関節のシコリを取り除くように骨盤調整を施して、腸骨と仙骨の位置を 整えます。仙腸関節のシコリは括約筋の働きを弱めて、いわゆる尿道や肛門のしまりが悪いという 症状を引き起こします。その様な人はボーっとしている時、なにかに夢中になっているとき、極度の 興奮やエクスタシーを感じたとき等、我を忘れてしまうような場合に失禁してしまう事が多いようです。
つまり括約筋への神経力の正常な働きを阻害しているお尻の(仙腸関節)シコリをやわらげる ことが出来れば、自然と失禁は解消されていきます。
当院では4種類の骨盤調整の手技療法で 仙腸関節のシコリを解消すべく治療をおこなっておりますが、諸般の事情により当院までは来れない という人のために、「自分で出来るかんたん失禁解消法」を解説してみます。かんたんと言うのは かんたんに治るという意味ではなく、誰にでもできる治療法という意味です。それでは慎重にお読みください。


まずお尻の割れ目にそって指を上げてくると尾低骨にぶつかります。尾低骨に両手の中指を当てて、 そこから左右に仙骨にそってお尻の筋肉を仙骨の下にくいこませるように中指に力を入れて押してゆきます。
すると左右どちらか(あるいは両方)に異常な痛みと共に硬いシコリのある場所が発見されるのが失禁 の人の特徴であります。
そこの硬さが括約筋を支配する神経に影響を与えておりますので、ただそこの痛い 筋肉を指で(指に力の入らない人は適当な太さの棒でもいいです)ほぐしていけば良い訳です。
最初に仙椎にそったお尻の筋肉で硬くて押したら痛い個所を見つけます。そこを我慢できる痛さぐらいの 力で毎日何回か押してみて徐々にほぐしてみて下さい。筋肉がほぐれて押してみても痛くなくなったころ 症状の変化が現れてくるはずです。
自分で出来て安全でタダですので、ダメでもともとぐらいの軽い気持ちで おやりください。注意事項としては、焦って力任せにゴリゴリやらないこと、徐々にほぐしていくように してください。
仙腸関節に変位を起こさないためには日頃の姿勢なども大切ですので、椅子に座るとき 足を組む、畳に座るとき横座りをする、ゴルフなど一方向だけに腰をひねるスポーツなど、なるべく やらないようにご注意ください。
治療効果を増すために両足の親指の爪のはえぎは(押して痛いところ) 漢方では大敦というツボですが、ここも一緒に押しほぐしてみてください。
以上、失禁について 簡単に書いてみました。整体治療とは病名を特定せずに、骨格、筋肉を正常な状態に整えることにより 神経、内臓の働きを良くして、自然治癒力を高めて行く薬もメスも使わない安全な治療法でありますので、 命にかかわらない症状(腰痛、夜尿症など)や、慢性的な疾患(頭痛もち、肩こりなど)に効力を発揮 いたします。


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