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32ビットで動く


コンピュータの速さ


         8ビット
  8×2=  16ビット
 16×2=  32ビット
 32×2=  64ビット
 64×2= 128ビット
128×2= 256ビット
256×2= 512ビット
512×2=1024ビット
(以下略)
 点字を思い出してください。
 日本語の点字は、6個の突起で一文字を表します。突起の数と、その場所によって、
どの文字を表すのか、決められているのです。
  例えば、突起が一つだったら「あ」と読む、二個だったら「い」など。
 6個の突起の組み合わせで、仮名五十音と句読点、数字などを区別します。

 この点字の6個の突起と同じ役割を担っているのが、ビットです。

  ビットとは、コンピュータの中で記憶される最小単位です。
 ビットが8個集まって、半角文字一字を記録することが出来ます。つまり、アル
ファベットの「A (半角)」は、記録容量のうちの8ビットを使用しているわけです。

 コンピュータの基本は、この8ビットです。

 コンピュータは、記録を読むとき、人が一文字ずつ文字を拾って読書をするように、
8ビットずつ読んでいきます。これが、俗にいう、コンピュータの速さ、です。

 読書には、人によって早い遅いがありますね。速読術も大流行りです。
 コンピュータにも、同じことがあります。

 初期のコンピュータは、一度に8ビットしか記録を読めませんでした。
 人に例えるなら、半角文字を一文字一文字、ゆっくり読んでいました。
「もっと早く読めるようにならないか」
 あれこれやっているうちに、一度に16ビット、読めるようになりました。
 これは、半角文字を2つ同時に読めるようになったのです。
 そして、このことは、日本語を扱うコンピュータにとって、画期的なことでした。
何故なら、日本語の文字は、全角なのです。全角は、半角の2倍の容量が必要です。

  日本語は、一文字を表示させるのに、16ビットが必要です。ですから、8ビット
ずつしか読めないコンピュータでは、日本語を表示させるのに、8ビット読んだらそ
れを置いといて、次の8ビットを読み、先の8ビットと繋ぎ合わせる、ということを
しなければなりませんでした。
  それが、一度に16ビット読めるということは、日本語も一度で読み込めるように
なったということです。進歩です。

 それから、もっと頑張って、32ビットで読めるようになりました。
 半角文字なら4つ、全角文字なら2つ、同時に読めるようになったのです。これは、
かなり早いです。

 現在主流のコンピュータは、32ビットで動くそうです。
 そろそろと、64ビットのマシンも登場してきています。
 未来には、128ビットや、256ビットや、512ビットや、1024ビットで
動くコンピュータも現れることでしょう。

 しつこいようですが、コンピュータは8ビットが基本です。
 8の二倍で16、16の二倍で32、32の二倍で64、64の二倍で128……
と、どこまでいっても8の倍数字です。

  昨今、記憶容量を1000キロバイト(KB)や100メガバイト(MB)などと
表記しているフロッピーやらCDやらを見かけますが、これは、端数を省略してます。
 コンピュータは、どこまでいっても8ビットが基本ですから、8で割り切れない数
字は、あり得ないのです。

 はじめに8ビットありき、です。



(C) 飛鳥 2003.9.5. 


点字の事をわかりやすくまとめてあります。ぜひご参照ください。
「とほほの点字入門」URL: http://tohoho.wakusei.ne.jp/tenji.htm
HP『とほほのWWW入門』URL: http://tohoho.wakusei.ne.jp/
作成者は杜甫々(とほほ)さん。
2003.11.7補記



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