飛鳥が書いた二次創作小説『青い石の少女』には、オリジナル キャラが登場します。その名前は、半貴石から採りました。ここで は、その貴石の紹介をしたいと思います。 少女剣士アウイン アウイン[藍方石(らんほうせき)]Hauyne 青い結晶です。ラピスラズリを構成してる鉱物です。単体結晶と して見つかることは少ない石ですが、青く透明な石は、その希少性 から、カットされることもあります。カットされる石は、1oから 数oと小さいものです。 アウインは、またの名をアウイナイトといい、近年になって、宝 石として見直されてきました。ドイツ産のアウインが宝石として価 値が高いと言われています。 アウインの硬度は「6」なので、水晶よりも柔らかく(水晶は 「7」)、半貴石の部類に入ります。ですから、宝石とも呼ばれる 貴石に比べると、値段はさほど高いものではないのですが、宝石と なり得る結晶が稀であることから、実際の商取引では高価格がつく ものもあるようです。 アウインの兄ラズー 作中では名前が出ませんでしたが、アウインのお兄さんの名前は、 ラズーです。 ラズーライト[天藍石(てんらんせき)]Lazulite こちらも、ラピスラズリを構成する鉱物のひとつです。結晶は稀 で、淡青色から濃青色で不透明、斑状模様のものがほとんどです。 硬度も5から6と低く、宝石とするには柔らかいものです。 産地は、北欧のスウェーデン、他にアメリカ合衆国、ブラジル、 インドなどなど。 剣士 実は、名無しさんです。 名付けるなら、やっぱり青い石系ですよね。 おまけ ラピスラズリ[瑠璃(るり)]Lapis Lazuli ラピスラズリは、ラズーライト、アウイン、ソーダライト、方解 石、黄鉄鉱などの数種類の鉱物から構成される、青色の石です。 硬度は、5.5。ラズーライトが多く含まれますが、その色の濃い 薄いは石によって違います。良質なものは、濃い青色で、白色の方 解石と真鍮色の黄鉄鉱のかけらを含んでいます。それは、星空を思 わせる美しさです。 蛇足 飛鳥は、宝石は大好きですが、見るのが好きなだけで、蒐集家で もないし、専門家でもありません。本が好きなのと、きれいな石が 好きなのがあわさって、宝石関係の本を数冊もっています。 そういう訳で、『青い石の少女』のオリキャラの名前を、石の名 前から採りました。 参考資料: 「宝石の写真図鑑」キャリー・ホール著 日本ヴォーグ社 1996年 ホームページ 「空想の宝石結晶博物館」2003年 URL:http://www.phoenix-c.or.jp/~sakony/index.htm 「世界の宝石と鉱物ーレアストーンズ」2003年 URL:http://www.rare-stones.com/index.html |