20世紀日本映画の遺産
幻の絵コンテ黒澤明
初公開「海は見ていた」
2001年6月1日(金)〜6月17日(日)
横浜そごう


    
世界の巨匠・黒澤明が、生前に脚本と絵コンテを完成させ、制作寸前にまでこぎ
つけながら断念した映画があった。 岡場所に暮らす遊女たちの、ひたむきに生
きる姿を哀感を込めて描いた《海は見ていた》本展は、この映画のために黒澤明が
残した80点におよぶ未発表の絵コンテによって、幻の映画を甦らせる試みです。
《七人の侍》 《羅生門》 《生きる》など、数々の名作映画の監督として知られる黒
澤明は、若い頃に画家を志していました。
1980年に公開された《影武者》以降、彼が本格的に取り組んだ絵コンテは、映画
撮影用のコマ割りを超越した、それ自身が鑑賞に耐える「絵画」と言ってもいいもの
です。《海は見ていた》の絵コンテでも、絵の具やパステルを塗り重ねた迫力ある画
面が、黒澤映画の感動を伝えてくれます。本展ではこのほか、《乱》や《夢》などの
作品から厳選した約80点の絵コンテをあわせて展示し、「画家」としての黒澤明の
実像に迫ります。