後 編




翌朝・・・早寝早起きのSジイに起こされた私は夜型人間・・・「もう少し寝かせて」と粘ったが
相手は年長のSジイ、まして目的は三義廟。ぐずぐずしていられないと準備を整えると出発した・・・といっても昼近
かったと思うが。地図も無いから道を探して行きようも無い。辛い事が嫌いな大名旅行好きSジイと一緒ということも
ありさっさと三輪タクシーを頼み、1日チャーターで連れて行ってもらうことにした。

何が何処にあるかわからないためメモした史跡の名前を見せて

「三国志に関連する史跡を見に行きたいんだ!」


三輪バイクの運転手は「任せろ」と出発した。


  まず私達が向かったのは張飛ゆかりの地だ。何処をどう走ったかなんてさすがに覚えちゃいません。
道路を暫らく走って農道に入って行った・・・としか形容できないのは申し訳ない。


「張飛古井」
これが張飛が店を開いていたという場所に建てられた記念碑
張飛の店の名前は「忠義店」 店の石看板は土にまみれて横に倒れてました(笑)
入り口が鉄の柵で囲われてはいましたが・・・


各所でひしゃげていましたので中に入っちゃいました。
後ろの青い三輪タクシーに乗ってきました。




そしてこれが張飛が豚肉を吊るしていたといわれる井戸の跡
井戸の深さは一体どれくらいなんだろう・・・・?
疑問に思い覗いてみたら・・・





思わずこんなことをしてしまいました。
申し訳ありません。時効ということで許してください。








史跡は大事にしましょう!!







さて、次に足を伸ばしたのがクライマックス「三義廟跡」だ!!
歴群では楼桑村にあった唐時代に建てられた「桃園結義」を記念した楼閣(廟)は文革時期に破壊されて
今は廃墟だけということだったがなんのその!それも中国!と進んだ!!

「ここがお前達の言う楼桑村だ!ちょっと待ってろ、場所聞いてくるから・・・」

はっきり言って何にも無いただの農村だ。

三タクの運ちゃんはそこら辺にたむろしている農民に聞いてようやくたどり着いた。
自分では場所がよくわからなかったらしい。中国の三輪タクシーの運転手には場所もろくに知らないのに客を取るや
つが多すぎる。


これがその廃墟跡である。
屋根の上に伸び放題の雑草がその荒れ模様をよく表しているであろう・・・。




かつてこの地に三義廟(堂)があったことを物語る明の時代に立てられたといわれる石碑。
今は「三義宮」とも呼ばれているらしい・・・。


さすがに建築物があった跡だけあって見事に真っ平ら!
  唐時代からの史跡なら日本だったらもっと丁寧に保存しそうだが・・・。たぶん農繁期になると収穫した
麦やトウモロコシをここで脱穀したり天日干ししたりするんだろうな・・・。



  わかっていた、わかってはいましたがやはりこれだけでは何か物足りない。そう思っていたら、97年にここを訪れ
た友人が再建されつつある三義廟を見たそうである。私は中国滞在期間中に再び見る事無く帰国したが、チャンス
があったら生まれ変わったこの史跡を見てみたいなぁ・・・と思っている!・・・たぶんしょぼいだろうケド(苦笑)


  満足なのか、不満足なのか・・・はっきりしない私達はもう一つの史跡「双塔」へ向かった。
この双塔は市内の外れにあるため北京に帰ろうと考える私達にとってはちょうど良い寄り道先であった。




この双搭は遼時代のもので南塔が1031年、北塔が1092年に建てられたものであるという話だ。
片方が崩れてしまっているとのことだが・・・。

  これはどちらかの塔に登って撮った写真!結構な高さなのだがこの高さまで登るのには随分苦労した。何が苦労
したって?もちろん壊れかけた急な階段も当然なのですが、一番苦労・・・いや、イヤだったのがその悪臭だ!!至
る所中ぷ〜んと鼻をつまみたくなる臭気でいっぱいなのだ・・・特に1階部分はひどかった!!!


これが塔内の構造だ!カメラのフラッシュで明るく見えるが、普段は当然薄暗い。

そう、中は暗い・・・薄暗いのだ。中国人が薄暗く、囲まれたところですること・・・決まってるじゃないですか!ウ○コ
ですよウ○コ!!使用したちり紙や新聞紙も落ちてるし・・・

「900年を超える歴史文化遺産の中でウ○コなんかするなよ!!」

日本人が五重塔の中でウ○コなんぞしたらどんな厳罰に処されるか・・・
下手すりゃ刑務所行きですよ。

もうSジイと私は文句を言いながらも大笑い

「そういえば万里の長城もところどころ小○のにおいがプンプンしたよね・・・」

なんて話をしながら外に出た私達は外の新鮮な空気を吸って落ち着いたのでした。


双塔・・・今も悪臭をはなっているのだろうか・・・。




双塔を離れた私とSジイは駅まで行くと三輪タクシーの運ちゃんと別れ駅で再び席無し切符を買うと列車が来るまで
待合室でのんびり過ごした。帰りの列車内は春節当日ということもあり移動する客も少なく空席が多く実に快適に帰
京できたのでした・・・。



その後




                 
三国志を愛するあまり京劇にまで手を出してしまったSジイ
演じるのは張飛です。




Sジイ・・・単身アメリカに渡ったと聞いたが元気なのだろうか・・・。
もしこのHP見たら連絡くれ〜!

終了






お ま け